江戸城・大奥の出入り商人はどのようにして御用達になったか。11代将軍家斉の時代の道具商・山田屋6代目による記録「永久田家務本傳(えいきゅうでんかぶほんでん)」を、大奥研究に取り組んできた著者が読み解く。
山田屋は三井のような豪商より規模の小さい商家。「御上(おかみ)御用」と呼ばれる将軍家族ら御殿の用向きではなく、奥女中に対する商売「御次(おつぎ)御用」を許されていた。奥女中が居住スペースで使うものは奥女中ごとに取り引きする商人が違う。山田屋では一族の女性が何人も奥奉公に上がり、そのつてで顧客を得ていたという。商家の女性の活躍ぶりが生き生きと浮かび上がる。(岩波書店・2420円)
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