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大学発ベンチャーの「起源」(1) 日本分光 - M&A Online

大学発ベンチャーの「起源」(1) 日本分光

(写真はイメージで、記事とは関係ありません)

世界を変える大きな力になりつつある大学発ベンチャー。わが国でも、その歴史は古い。学術的な緻密さとビジネス感覚を併せ持つ、究極の研究開発型企業といえる。そんな大学発ベンチャーを紹介するシリーズ。

第1回は赤外分光光度計、可視紫外近赤外分光光度計、レーザラマン分光光度計、高速液体クロマトグラフ、超臨界流体システムといった研究開発に欠かせない分析機器を手がける日本分光(東京都八王子市)だ。

廃物利用で始まった光度計開発

日本分光は東京教育大学(現・筑波大学)光学研究所から誕生した大学発ベンチャー。同研究所は終戦直後に旧第六陸軍技術研究所(東京都新宿区)に東京文理科大学大久保分室として発足。1949年には東京教育大学附属光学研究所となり、日本で唯一の光学の研究所となった。

同研究所の所長にはノーベル物理学賞を受賞する朝永振一郎博士も名を連ねており、世界でも最先端の研究をしていたことで知られる。初代所長の藤岡由夫博士は戦時中からのテーマであった赤外透過材料に関する研究を継続すると同時に、研究に欠かせない赤外分光光度計の試作に取り組んだ。

赤外分光光度計は化学物質の特性を調べるのに欠かせない装置だったが、当時は海外から輸入するしかなく、非常に高価だった。そこで自作に挑戦したのだ。とはいえ物資不足の時代だけに、海軍で使用していた水中音響分析器のカプセルを真空容器として使うなど、廃物利用で賄うなどの工夫をしたという。

赤外線の検出に用いる真空熱電対や低周波増幅器の開発も手がけ、1954年に「光研DS-101型赤外分光光度計」が完成した。当初は研究所で利用していたが、国内の大学や研究機関から「ぜひウチにも欲しい」との要望が寄せられた。

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