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誰一人取り残さず 金沢工業大学進路開発センター次長 浜田浩之氏 - 日本経済新聞

金沢工業大学の就職率は2019年3月の卒業生で99.9%と圧倒的な数値を誇る。大学通信によれば、大学院への進学者をのぞく学生の就職率(学生数が1千人以上)は3年連続で1位。私立に限れば5年連続の首位だ。秘訣を金沢工業大学進路開発センターの浜田浩之次長に聞いた。

金沢工業大学進路開発センター次長の浜田浩之氏

金沢工業大学進路開発センター次長の浜田浩之氏

まず前提として、学生の就職事情をつかむことが最重要だ。担任にあたる教職員が学生と面談して希望を聞いているため、進路把握率は100%。内定が決まっていない人に対してはリストをつくり、こちらから生徒に直接連絡している。「誰一人取り残さない」がモットーだ。

授業では1年生の時に「修学基礎」として、システム上で1週間の行動履歴を記録し、グループでの議論と発表を通じて自分のキャリアデザインを考えることが必修になっている。いざ就職活動をする際には、自己分析や適性を考える上で大いに参考になる。

さらに年間で計30コマの「進路セミナー」も開講している。学生から希望があれば、1対1で個別指導もする。エントリーシートの書き方から模擬面接まで、1時間かけて助言している。専門のスタッフは12人いるが、うち8人は専門のキャリアカウンセラー資格を持っている。

就活は早期化・長期化し、本学も対応を迫られた。インターンシップが事実上の採用選考となっているケースも多く、昨年は3年生で2月に内定が出た人も目立った。学生にも早く就活を促す必要があり、一昨年からインターンのガイダンスは夏休み前から4月に前倒しした。昨年は過去最多の延べ1170人が夏のインターンを経験した。

強みは課題解決力を磨く実践的な教育。例えば「プロジェクトデザイン教育」では自治体が抱える問題から解決方法をチームで論理的に考えて模索する。社会人になった後も必要な「自ら考え、行動する」力を身につけることが狙いだ。

意欲のある学生向けには環境を整えている。学内の「夢考房」では学生が授業外でもものづくりに取り組めるように金属加工から木工に至るまで設備を備えた。実際、夢考房で車の部品を試行錯誤していた学生の活動が自動車メーカーの目にとまり、採用につながったケースもある。

企業からは年間4500もの求人票がくるが、実力をつけた学生が入社後も続けて活躍をしているからだと考えている。最近は大企業志向の学生が増えているが、OB・OGとのつながりが増えれば、採用枠もさらに広がっていくものとみている。(聞き手は前田悠太)

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January 17, 2020
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