豊臣秀吉が小牧・長久手の戦いで犬山に入った際に持参し、使ったとされる貴重な風呂道具一式が、犬山市の城とまちミュージアムで展示されている。戦地に似つかわしくないほど豪華な風呂桶(おけ)で、風呂好きとされる秀吉を物語る一品となっている。26日まで。 (水越直哉)
犬山城主を務めた成瀬家に伝わる品で、公益財団法人・犬山城白帝文庫がミュージアムの常設展に置いている。道具は風呂桶のほか、たらいや手桶など八点。いずれも漆が厚く塗られ、蒔絵(まきえ)で菊と桐(きり)の紋様が描かれている。秀吉が使った直接の記録はないが、豊臣家の家紋が当時の代表的な技法で描かれ、これほど豪華な風呂桶を秀吉より下の武将が使ったとは考えづらいという。
風呂桶は高さ六六・三センチ、直径約七三・五センチ。水を入れて沸かすのではなく、別の桶に湯をためて、手桶でくみ入れたとみられる。同文庫の筧真理子学芸員は「漆は厚く塗られ、非常に堅牢(けんろう)な造り。蒔絵は金と銀で描かれている。秀吉らしいとても豪華な風呂道具」と話す。
二日の民放テレビ番組「世界ふしぎ発見」で、秀吉が犬山城に持ってきたものを当てるクイズで出題され、「家康との戦いの疲れを癒やしたのかもしれません」と紹介された。
入館料三百円、中学生以下無料。
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