賢い親ほど、「わが子のタイプ」に合わせた褒め方をしています。今回は、「絵や工作が好きな子ども」を一気に伸ばす【スゴイ言葉】と【飾るべき作品】を、25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成した経験から解説します。(TLC for Kids代表 船津 徹)
※この記事は『「強み」を生み出す育て方』(船津徹・ダイヤモンド社)から一部を抜粋・再編集したものです。
● こんなお子さんは「アート的才能」が強い!
・絵を描いたり、粘土で遊んだりするのが好き
・一人でいる時、絵を描いたり、塗り絵をしたり、工作をしている
このようなお子さんは「アート的才能」ありです。
家庭では、子どもが自由に絵を描けるように画材を豊富に用意しましょう。折り紙、お絵描きボード(磁気ボード)、マグネットブロック、積み木なども、アート的才能を伸ばす優れたツールとなります。これらの玩具を身の回りに置いておくと、子どもが自分で技能を伸ばしていきます。
子どものアート的才能を伸ばすには、たくさん絵を描くことが一番です。モチベーションを維持できるように、褒めてあげることも大切です。
一つだけ要注意なのは、「褒め方」です。詳細は『実は子どものやる気を削いでいた!親が無意識に連発しているNG褒め言葉』に譲りますが、子どもを伸ばすには「良い面を具体的にほめる」ことが重要です。そこで、おすすめの「4つの言葉」
を具体的にご紹介しましょう。● アート好きな子を伸ばす4つの言葉
・迫力があるね
・今にも動きだしそうだね
・丁寧に描けているね
・色の使い方がユニークだね
ぜひ、上記の言葉を使ってみてください。わが子のタイプに合わせたアプローチで才能の伸びるスピードは飛躍的に高まります。
さらに、よく描けた絵を「立派な額縁」に入れて家に飾りましょう。家を訪れた祖父母や親戚、ママ友などから「○○ちゃんは本当に絵が上手ね」とほめてもらえます。これが子どもの「自信」を大きくし、「もっと上手な絵を描こう!」というモチベーションにつながります。
「わが子の才能を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。すべての子どもが持つ才能を5タイプに定義し、診断で「わが子の才能」をカンタンにセルフ判定できます。
● 子ども時代に見つけた「強み」は一生の武器になる
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのです。
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