2023年05月16日 14:47
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金魚すくいのポイを改良した外科医用手術トレーニングキット「e‐Suture(イースーチャー)」が開発された。若手外科医が気軽に使える練習道具にしようと、心臓血管外科医で名古屋市立大の山田敏之助教(42)のアイデアで、奈良県広陵町の堀田プラスチック工業が生産している。
イースーチャーは、心臓や血管を縫う技術が重要な外科医向けの医療道具。ポイに印字された数字を順番に手術用の針と糸で縫い、専用アプリと連動させると、縫合技術の正確さや速さを数値化できる。自身の技術レベルのデータを積み重ねながら訓練できる仕組みだ。
同社は1963年の創業で、年間約700万本のポイを生産し、全国生産量の約6割を占める。2019年に専用アプリを開発した山田助教が、他業種との企画で実績のある堀田プラスチック工業に生産を直談判。23年2月に完成した。
今回のポイは、紙の厚さを通常0・3ミリから、0・02ミリまで薄くすることで、心臓を縫う感覚に近づけた。さらに、何度も中の紙を取りかえて練習出来るようにプラスチックの枠組みが開く工夫をした。同社の杉本勝久社長(66)は「まさかポイが医療分野で使われると思わなかった。関西らしい面白いものづくりで医療技術に貢献できればうれしい」と意気込む。
従来の練習では、破れやすいティッシュや豚の心臓を使っていた。山田助教は「手術の技術を定量的に評価する方法がなかった」と指摘し、「医学生らにはキットで何度も練習して技術を向上させて、外科医への一歩にしてほしい」と期待する。
イースーチャーは、通販サイト「アマゾン」で販売。ポイ本体2個と練習用紙100枚入りで、税込み・送料込みで3278円。アプリはアップストアで入手できる。
(2023年5月16日 読売新聞・山田珠琳)
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