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調査道具はICレコーダー 市民参加で探るカエルの分布 - 毎日新聞

ニホンアマガエル=松島野枝さん提供
ニホンアマガエル=松島野枝さん提供

 カエルは水田などに生息する身近な生き物だ。どの種がどこにすんでいるかを網羅的に調べることは簡単ではないが、市民も参加した研究プロジェクトで広い範囲での分布を推定することができたという。その「指標」として使ったのが、童謡でもおなじみのあの鳴き声だ。

レコーダーを田んぼに向けるだけ

 水田はイネを栽培する場というだけでなく、水生昆虫や両生類など多様な動植物の生息地だ。だが、水路がコンクリート化されるなど、水田やその周辺の環境は都市化や農業の近代化の影響を大きく受けてきた。

 「水田が減り、そこにすむ生物も少なくなっている。水田の生物多様性が今、どうなっているかを知りたい」。国立環境研究所リサーチアシスタントの松島野枝さん(生態学)は東邦大在籍時、「研究を通じて好きになった」というカエルをターゲットに調査を開始。国環研と同大の研究チームとして、その成果を2022年11月、湿地科学者協会の国際学術誌に発表した(https://doi.org/10.1007/s13157-022-01607-w)。

 調査したのは関東平野の標高180メートル以下の水田200地点。生息状況を知る指標としたのが鳴き声だ。こうした広い範囲での同様の調査は、国内では事例がないという。

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