片足で立つ、止まるなど多様な動きをテーマとした連載も最終回。これらが凝縮されているのが、「打つ」動きです。講師は巨人でデータ分析を担うチーム戦略室の金堀哲也さん。「道具で道具を扱うのが特徴。高いレベルの対応力が求められます」と力説します。
野球を知らない子どもにバットを持たせると、どんな構えをすると思いますか? 多くの場合、正面を向いたまま利き手1本で持ちます。当てやすい構えだからです。最初はそれでOK。成功体験を重ねるにつれ、自発的に取り組むようになっていくものです。
バドミントンのラケットやおもちゃの太いバットなど、面が広い道具を使いましょう。無理に本格的に始める必要はありません。投げ手は正面だけでなく、前後左右や高さを変えて投げます。どんな球も打ちにいくことで体重移動や、膝と股関節を使う動作を覚え、バランス能力を養えます。野球でも常に理想的なスイングはできません。体勢を崩されても巧みなバットさばきで安打にする、そうした対応力につながります。
いかに効率良く力を伝えられるかも重要です。身近な物でコツをつかみましょう。丸めたティッシュをボール代わりにします。テープで強く固めたりせず、端をのりで留める程度で十分。中が空洞でふわふわしているため、芯に当てないと遠くに飛ばせません。パチンと高い音がしたら芯に当たった証しです。
多様な動きの総まとめとして打撃を紹介しましたが、一つ一つの動作を高い次元でこなすのがプロのアスリートです。どれ一つ欠けていないと言っても過言ではありません。別々の動作と捉えず、それぞれをつなぐ意識で取り組みましょう。(読売巨人軍監修)
(第1部は林田晴樹が担当しました。第2部は栄養をテーマに、10月下旬以降に掲載します)
何事も基本が大事――。使い古された言葉だが、では打つ動きの基本とは何か。金堀さんは「あらゆる球を打ちにいく途中までの動作にあります」と指摘する。
例えば野球では、投手は打者を抑えるために様々な球種や内外角、高低といったコースを駆使する。だから打撃は全てが応用になるという。練習で同じ球ばかり打っていても対応できない。様々な球を打つことで構えから打ちにいくまでに共通する動作、つまり「途中」が確立されるという考え方だ。
金堀さんは「基本を部分的に取り出して練習することはできません。同じことの反復が基本だと考えがちですが、実は色々なことを繰り返し行う中で自然と土台が固まります。スポーツ全般に言えることです」と話している。
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