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静岡・焼津に息づく弓道具づくりの伝統 古来の武道支え続ける匠の技:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 日本古来の武道としていまに伝わる弓道静岡県中部の志太地域には古くから道具づくりの伝統が息づき、中でも同県焼津市で生み出される作品は「焼津弓道具」と呼ばれる。そこには先代から技を受け継ぎ、家業に打ち込む匠(たくみ)たちの姿があった。(本間久志)

 わらでいぶした鹿革の香りが漂う自宅隣の工房で、職人親子が裁断した革を手に取り、一針一針丹精込めて縫い合わせていく。くりぬいた木型で親指部分をつくり、立体的に仕上げていった。弓を引くときに右手につける手袋の「弽(ゆがけ)」だ。

 弽は「かけがえのない」という言い回しの由来とも言われるほど弓道家は重視する。現代の弓道では、親指と人さし指、中指の3本か、それに薬指を加えた4本を覆う形が主流になっている。焼津市東小川5丁目の萩原厚さん(82)、貢さん(53)は「正澄(まさずみ)」の銘で全国各地の高段者が愛用することで知られる弽を製作する「弽(かけ)師(し)」親子だ。

 初代の直吉さんは東京出身で…

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