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利休への道、温めた道具と心 「茶の湯」確立に至る変遷、京都で展示 - 毎日新聞

安土桃山期の茶室を模した展示=京都市左京区で2022年4月27日11時半、山脇新一郎撮影
安土桃山期の茶室を模した展示=京都市左京区で2022年4月27日11時半、山脇新一郎撮影

 日本で抹茶の服用が始まってから約300年もの歳月をかけて、安土桃山期に千利休によって確立されたとされる茶の湯。利休の生誕500年の節目に、その形式と道具の移り変わりをたどる特別展「利休茶の湯の確立」が野村美術館(京都市左京区)で開かれている。

 展示の最初に置かれたのは、室町期の足利将軍家が使った中国からの舶来品「唐物」の数々。茶道具としての用途とは別に、来客をもてなす建物「会所」を飾り立てて権威を示すために用いられた。当時、茶室という専用空間はまだ出現していない。奥村厚子学芸員は「別室でお茶をたてて、お客様がいるところに運んでいた」と解説する。

 「南蛮毛織(もうる)抱桶(だきおけ)水指」は、八代将軍の足利義政が所持していたと伝わる。インド製で、現地では夏の暑さをしのぐために、冷たい水を注いで抱えて使った。それを茶道具に代用したもの。下部の三つ足によって自立するが、製造時にはなかったものだという。奥村学芸員は「2012年ごろに調べたところ、水指として使うために日本に来てから取り付けられたと判明した」と振り返る。

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