日々を過ごす場とは異なる世界に焦点を当てた企画展「異界〜あなたとふいにつながるせかい〜」が、宇都宮市睦町の栃木県立博物館で開かれている。集落や家、子どもを外の世界から守ったり、悪いとされるものを追い出したりする地域の風習や儀式に使われた道具など約三百点を展示して、私たちにとっての「異界」とは何かに迫る。(小川直人)
一章は「どこに」。先人たちは自分たちの暮らしと異界との境を意識してきた。境界に置いた魔よけのわら人形やお札、子どもを守る「背守」が付いた着物などから異界と接する場を見る。
二章は「いつ」。生死や結婚など人生の節目、季節の変わり目の区切りに異界が現れるとされる。出産や婚姻、葬儀の風習から異界とつながるときを知る。
三章は「存在するもの」。「宇都宮の百目鬼」など県内に伝わる化け物や幽霊などを紹介。四章は「なぜ」。異界とは何か、異界に関わる意味などを考える。
博物館の担当者は「自分にとっての異界とは、なぜあるのだろうと思いを巡らせながら見てほしい」と来館を呼びかけている。
六月十五日まで。月曜休館。観覧料は一般二百六十円、高・大生百二十円、中学生以下無料。
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