国公立大進学のメリット
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国の多くの学校が、3カ月にわたって休校することを余儀なくされました。受験生にとって大変な痛手です。でも、ここで諦めてしまってはいけません。メインタイトルにあるように、「国公立大学進学」のための戦略を中学校3年生のご家庭にお伝えします。(時事通信社解説委員 内部学)
国公立大学に進学するメリットは➀授業料が私立大学より安い➁理系学部の設備や装置が充実している-ということでしょうか。➀については、年間約56万円と高額とはいえ、私立大よりは安いです。大学無償化制度がスタートしましたが、対象となる世帯は限定されています。このたびの新型コロナの影響で多くの企業の業績が悪化し、保護者の収入が減る可能性が高まることでしょう。少しでも、教育費の負担を軽減することを考えるべきです。
➁については、明治維新以降、国の政策で理系学部の原形の医科大学、高等工業学校や高等農林学校などが全国に設置され、都市部には、法学部や経済学部の源流となる私立学校が誕生しました。費用の掛かる理系学部は、主に国立が担っているのも当然です。
国公立大進学のメリットは、就職面でも有利に働くことが多いことです。最近の就職内定率だけで見れば、文系、理系とも私立大が上回っていますが、不況の際でも国公立大は比較的安定しているとされています。有力企業の多くでITを中心とする技術開発が急務となっており、このような企業は不況時でも技術職の採用をあまり絞らないでしょう。理系学部の卒業生へのニーズは当面高いことが予想されます
「でも、国公立大学は難しいんでしょう?」という声をよく聞きます。確かに、東京大学や京都大学などの旧帝大を筆頭に難関大学が多いのは、事実です。しかし、地方大学の中には、大学入試センター試験(今後は大学入学共通テスト)でそれほど得点できなくても、十分合格できる大学も結構多いのです。特に、旧制高等工業学校の流れをくむ大学の工学部はお薦めです。
何も、トップで合格する必要はありません。例えば、山形大学工学部は有機EL(エレクトロルミネッセンス)の研究で世界トップクラスですが、センター試験は6割程度の得点で十分合格できます。
また、大阪大学工学部も学科によっては、センター試験の得点が8割で、2次試験(英語、数学、理科)で5割弱取れれば、滑り込めます。センターで8割得点できる力があれば、2次試験の英語もかなり高得点が期待できます。そうなると、数学や物理は4割程度の得点で合格できる計算です。工学部は、大学院進学者が多いので、6年間通うことになりますが、就職に強く、十分に価値はあります。大学生の就職率は学部生のものなので、ぜひ、大学院生の就職先をホームページで確認してください。地方国立大学の地力を見ることができます。
「自分は理科系が苦手だから」という人でも、工学部で勉強することは決して無駄にはなりません。日本では、理科系学部に進学するとその道に進まなければならないように考える人が多いようですが、工学部出身者で営業職や公務員になる人も珍しくありません。文学部出身者が作家にならずに、営業しているのと同じです。あまり決めつけるのは得策ではないでしょう。
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June 11, 2020 at 01:40PM
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国公立大学に行こう~中学3年生のための進学戦略:時事ドットコム - 時事通信
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