本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入試センター試験が18日、全国の689会場で始まった。日程は19日までの2日間で、志願者は前回より1万9131人少ない55万7699人。1990年から毎年続いてきた試験は今回で最後となり、次回から大学入学共通テストに衣替えされる。

18日は地理歴史と公民、国語、英語のリスニングを含む外国語、19日は理科と数学を行う。センター試験の得点を入試に使う大学・短大は858校と過去最多。このうち大学は国立82校、公立91校、私立533校の計706校、短大は公立13校、私立139校の計152校が利用する。

志願者のうち、高校などを今春卒業予定の現役生は1万2715人減の45万2235人で全体の81・1%を占めた。浪人生など既卒者は6306人減の10万376人、高校卒業程度認定試験(旧大検)合格者らは110人減の5088人。

地理歴史と公民、理科の一部科目間で平均点に20点以上の差があった場合は得点調整を行うが、受験者数が1万人未満の科目は対象外となる。平均点の中間発表は22日、得点調整の有無の発表は24日、平均点の最終発表は2月6日の予定。

センター試験の後継の大学入学共通テストは21年1月が初回となる。採点ミスへの懸念や公平性の確保が不十分といった批判が相次ぎ、目玉だった英語民間検定試験や国語・数学記述式問題の導入は見送られた。(共同)