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滋賀:石の道具 重ねた創意工夫:地域ニュース : 読売新聞 - 読売新聞オンライン

 大津市内で出土した旧石器時代~安土桃山時代の遺物のうち、石で作られた道具などにスポットを当てた企画展「石のちから―石とともに生きる―」が、大津市埋蔵文化財調査センター(大津市滋賀里)で行われている。ナイフのように鋭い刃を持つ 石鏃せきぞく や、現代にも通じる石臼や すずり など約400件が紹介されている。11月1日まで。(名和川徹)

 同市内には多くの古墳や城跡などが点在し、遺跡からは、土器や石器、木器、鉄器など、さまざまな素材を使った数々の遺物が出土している。その中でも石は、▽燃えない▽さびない▽腐らない▽熱すると冷めにくい――といった特性から、古代より素材として重宝され、加工して建材や石碑、煮炊き用の石鍋など様々な用途に使われ、流通していたという。

 会場では、中世の集落跡とみられる坂本遺跡などがある下阪本地区などから出土した 滑石かっせき 製の石鍋や、割れた石鍋の破片を熱してカイロ代わりに再利用したとみられる 温石おんじゃく などのほか、1979年に実施された坂本城本丸推定地での発掘調査で見つかった硯(安土桃山時代)6点を紹介。ほかにも古墳から出土した 勾玉まがたま 、管玉などの副葬品を展示している。

 展示担当の木村啓子学芸員は「時代ごとに、生きるため創意工夫を重ねていた人々の営みを感じてほしい」と話す。

 無料。午前9時~午後5時、土日曜、祝日は休館。問い合わせは同センター(077・527・1170)。

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