江戸時代後期に鳥取藩池田家の「姫君」が他の大名家に嫁いだ際に使われたとみられる豪華な婚礼道具が、鳥取県立博物館(鳥取市)で初公開されている。昨年度に収蔵された6点で、大名文化のきらびやかな一面に触れることができる。
金の蒔絵(まきえ)で装飾された女性用の乗り物、衣類や身のまわりのものを収め、婚礼行列の先頭を飾った箱――。博物館によると、装飾や記録などから1800年代の婚礼道具と推測され、姫君の死後に嫁ぎ先から池田家に返されたものと考えられるという。
大名家の婚礼は家と家とが緊密に結びつく重要な行事で、権威や家格を示すためにぜいたくで華やかな調度品や衣装がつくられた。鳥取藩の記録では、江戸時代後期の婚礼では200種800点を超える道具が準備され、婚礼全体にかかる費用は現在の価値に換算して約7億〜11億円にも及んだという。
展示を担当した来見田(くるみだ)博基・主任学芸員は「鳥取藩32万石の格式を示す道具類には目を見張るものがある。池田家の文物は多くが散逸しており、まとめて収蔵できるのは珍しい」と話す。
特集展示「鳥取藩池田家・姫君の婚礼道具」は6月7日まで(5月27日は休館)。観覧料は一般180円、大学生以下や70歳以上などは無料。問い合わせは博物館(0857・26・8042)へ。(富田祥広)
from "道具" - Google ニュース https://ift.tt/50Yq1cU
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "鳥取藩池田家の格式示す「姫君」の婚礼道具、鳥取県立博物館で初公開 - goo.ne.jp"
Post a Comment