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西大寺会陽 宝木作る道具を手入れ 「事始め」 成功祈る法会も:山陽新聞デジタル|さんデジ - 山陽新聞デジタル

道具を手入れする次田和生さん(右)、典生さん兄弟

道具を手入れする次田和生さん(右)、典生さん兄弟

 国重要無形民俗文化財の裸祭り・西大寺会陽(2月17日)に向け、一連の行事の幕開けとなる「会陽事始め」が29日、舞台となる岡山市東区西大寺中の西大寺観音院であった。今年は、新型コロナウイルス禍を経て宝木争奪戦が4年ぶりに復活。宝木を作る道具を手入れし、成功を祈る法会も執り行った。

 白装束の棟梁・次田和生さん(59)、典生さん(54)兄弟=同市東区=が客殿の広間で作業。厳かな雰囲気の中、かんなやのこぎりなど11点を砥石(といし)で丁寧に研ぐなどした。

 法会は本堂であり、祝い主のおかやま信用金庫(岡山市北区柳町)、菅公学生服(同駅元町)の役員や会陽奉賛会関係者らが出席した。事始めに先立ち、書家奥田雄山(本名・清光)さん(52)=瀬戸内市=と、奥田さんに師事する学芸館高2年八藤陽山(本名・達也)さん(17)が「捲土重来(けんどちょうらい)」「一陽来復」と書き初めした。

 31日深夜から1日未明にかけ、如法寺無量寿院(岡山市東区広谷)に原木を取りに行く「宝木取り」、同日朝に「宝木削り」がある。4日から五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願する「修正会(しゅしょうえ)」を始め、結願(けちがん)となる17日午後10時に本堂で宝木を投下する。裸衆による争奪戦はコロナ禍の2021年から3年連続で中止となっていた。

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