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クラシコム流「マス」との付き合い方 “テレビ出演解禁”の裏側 - 日経クロストレンド

テレビ出演を基本は断り続けてきたECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコム。2023年4月に「カンブリア宮殿」に登場し、大きな反響が起きた。自社アプリやSNS、YouTubeなど多様なチャネルで生活者と直接つながることを大事にしている同社がなぜ今、マス、つまりテレビ出演を“解禁”したのか――。連載10回目の今回は、テレビ出演に至った経緯、そしてそこから得られた学びや気付きに迫った。

なぜクラシコムは今、テレビ出演を“解禁”したのか。代表の青木耕平氏に直撃した

なぜクラシコムは今、テレビ出演を“解禁”したのか。代表の青木耕平氏に直撃した

 基本はテレビ出演を断ってきたクラシコムだが、2023年4月13日、テレビ東京系列の「日経スペシャル カンブリア宮殿」(以下、カンブリア宮殿)でクラシコムが展開する「北欧、暮らしの道具店」の特集番組が放送された。リアルユーザーやコラボ企業が魅力を語る他、ドラマなどの独自コンテンツの紹介、オリジナル商品の開発などさまざまな取り組みや世界観を丁寧に紹介する番組だった。

テレビ収録の様子(クラシコムのプレスリリースから)

テレビ収録の様子(クラシコムのプレスリリースから)

 出演にあたって、クラシコム代表の青木耕平氏は「テレビに出ることで、エンゲージメントアカウント(編集部注:SNSやYouTube、アプリなどで直接つながっている人の数)が大量に増えたり、売り上げが一気に上がったりすることは、ちょっと想像できないと思っていた」と予想していた。だが、反響は想像以上だったという。

 アプリは、放送時間中の1時間に8600以上もダウンロードされた。その後も見逃し配信やYouTubeで配信されている短縮版の影響もあり、23年4月は月間12万ダウンロードと過去最高を記録。さらにアプリからの初回購入が通常の2倍に達しただけでなく、売り上げも継続的な伸びを見せている。

 また、InstagramやYouTubeチャンネルなどのフォロワーも増え、4月だけでエンゲージメントアカウントの総数が17万アカウントも増加するなど、大きな成果を得ることができたのだ。

なぜ今、テレビ取材を“解禁”したのか

 実はクラシコムは、上場時を除いて、テレビの取材を基本的には断ってきた。「これまでは、テレビに出るメリットが、お客様にも事業戦略としてもないと思ってきた」(青木氏)からだ。

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