【浪速風】ひみつ道具の戒め、チャットＧＰＴ - 産経ニュース

巨人の肩の上に立つことで遠くを見渡せる―。どんな新発見も先人による蓄積が基礎にあってこそ成しえたのだ、と科学者たちは古くから謙虚に語り、慢心を戒めてきた。とはいえ、巨人の背中をよじ登るのも大変なはず。そんな努力とは無縁に、誰か代わりに勉強してくれないかなと、のび太的妄想を抱いてきた小欄だが、うれしい知らせが

▶ネットで調べ物をして結果をまとめてくれる「チャットＧＰＴ」なるものが登場した。自分で検索した情報を選別したり、つなぎ合わせたりする必要がない。会話をするように質問を投げかければいいという。まるでドラえもんのひみつ道具ではないか

▶まだ精度に少々怪しいところはあるらしいが、ＡＩは学習し進化するものだ。いずれ頼りがいのある助手になってくれるかも。ただ、のび太くんがひみつ道具を通じて積み重ねた経験を忘れてはならない。易（やす）きに流れて慢心すると、必ず手痛いしっぺ返しを食う。

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