与座対策がピンポーンと当たって連敗ストップとなるか-。日本ハムが試合前に激レアなサブマリン対策を行った。

スタメンで出場する清宮幸太郎内野手(24)や万波中正外野手(23)らに対して、八木裕打撃コーチ(58)が下投げで投げたのは卓球で使われるピンポン球。フワリと浮く軌道を見せることで、6月28日に那覇で7回4安打無失点と抑え込まれた与座の投球軌道をイメージさせた。

珍イメトレの発案者も八木コーチだ。「イメージづくりだな。(与座の)スライダーのイメージづくり」と狙いを明かしたが、阪神でコーチを務めていた時には「アンダースロー自体が少なくなって、あんまりいないから」と同様の練習を選手にさせたことはなかったそうだ。

今回は、ふと思い付いて、すぐに実行に移したという。きっかけは「オレ、苦手じゃないんだよね、アンダースローのスライダーとかカーブとか」と現役時代を振り返ってサブマリンが得意だった理由を考察したことから。「なんでかなぁと思ったら、昔、ピンポン球で野球やってたから。小さい時にピンポン球で野球をやっていたんで、そのイメージが残っている。浮いてくる、フワーって浮いてくる。あれ(ピンポン球は)下から投げるとヒューっと浮いてくるから。昔やってたから(得意だった)」と回想し、珍イメトレの実行を決断した。

この日、用意されていたピンポン球を仕入れたのも八木コーチだった。「今日や。今日、買いに行った。ドンキ」と、選手のために奔走。実際に珍イメトレを受けた浅間大基外野手(27)は「意外とリアルでしたよ。軌道がイメージできました」と感想を明かした。与座対策が奏功して7連敗中のチームもピンポン球のようにフワリと上昇気流に乗れるか。注目だ。

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