医療的ケアを必要とする子どもたちと家族の交流会が6日、小城市のゆめぷらっと小城で開かれた。暮らしやすくするための福祉用具や衣料品の展示、音楽鑑賞などを通して交流した。
医療的ケア児に関する包括的な支援を行う「佐賀県医療的ケア児支援センター」が初めて開き、家族や医療的ケア児に関わる保健師など約100人が参加した。会場には、小児用ベッドや、胃に直接栄養を送る「胃ろう」の注入口のカバー、気管を切開した首元を覆って分泌物を吸水するバンダナ型のスタイなど、かわいらしいデザインの商品が並び、訪れた家族は使い勝手を確認していた。
視線で操作して遊ぶことができるゲーム、視線で文字を入力する意思伝達装置も展示され、家族で一緒に楽しんでいた。音楽ユニット「チキンナゲッツ」のライブもあり、医療的ケア児の妹の作文を基に作詞作曲した歌などを披露した。
脳性まひの3歳の息子と訪れた前川愛さん(35)=佐賀市=は「サイズが大きくなると見つからない前開きの服があり、購入した。東京では大きな福祉用具展があるが、子連れでは行けない。こういった機会があってうれしい」と話した。
センター長の荒牧順子さんは「家族、本人が暮らしやすくなる一助になれば。医療的ケア児の兄弟や父親の交流も深めてもらいたくて開いた。今後も機会をつくっていきたい」と語った。(福本真理)
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