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キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました - 朝日新聞デジタル

キャンプ好きの山城さくらさんが、ソロキャンプの体験や注目のキャンプギア、専門家に聞いたテクニックなどを紹介する連載コラム。今回はキャンプ飯に欠かせない調理道具についてです。

キャンプ用の包丁を新調しました。

普段からあまり凝ったキャンプ飯は作らないため、これまではコンパクトさ重視でオピネルを使っていました。が、出会いは突然に。

見つけたのはアウトドアショップではなく、器や生活道具を取り扱うお店。職人の魂が宿ったような武骨な美しさと握った時のフィット感、大きさ、全てに一瞬で魅了されお迎えすることに。一目ぼれってやつです。

単純なもので、道具をかえただけで料理欲がわき、キャンプの楽しみが広がりつつあります。自分のキャンプ道具の中では、脇役だったナイフが一気に主役級の存在になりました。

高橋鍛冶屋さんの万能包丁

キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました

購入したのは、島根県出雲市の高橋鍛冶(かじ)屋さんの万能包丁。

高橋鍛冶屋は、島根県出雲市で約110年続く「野鍛冶」屋さんで、現在は4代目。野鍛冶とは、包丁や農具など暮らしの中で使う道具を幅広くつくる鍛冶屋さんのことです。修理対応を引き受けるなど古くから農村の人々の生活に寄り添った道具作りをされています。

手仕事に宿る、使い勝手

キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました
キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました

実際にキャンプで使ってみると、軽くて扱いやすいだけでなく、特に力の入る指先あたりの柄が細く削られていてとても握りやすい。フルーツもスルスル剝けます。

キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました
キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました

白木なので汚れる(炭が付いた手で触ってしまったり……)のがなぁとも思いましたが、それも味のひとつ。家ではなく野で使うからこそ、古道具のように使い込んだかっこよさが出るのではと、期待しています(といいつつも、いまだに触れる前は手を必要以上に拭いてしまいます笑)。

キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました
刃と柄を留める口金は銅で、これまた経年による色変化が楽しみ

お店の方に聞くところ、熟練の技と良質な鋼を使用して丹念に仕上げた包丁は、古来伝わる“わかし”という技法を用いておりとても丈夫なんだとか。この技術は、島根県内では4代目の高橋さんのみが習得されているそうです。

キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました

ただし、丈夫といえどステンレス包丁と比べたらもちろんお手入れは必要です。その分刃こぼれしても、研ぐことで末永く使えるということ。これは砥石(といし)など色々そろえたくなってしまうなと思いつつ、今はキャンプ後に簡易砥石(挟んで引っ張るだけのやつ)で整えるようにしています。

キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました

柄の交換や研ぎは無料で行ってもらえるそうなので、しばらくは自分でメンテナンスしつつがっつり使ってみます。

ぜひコメントでおすすめの砥石やお手入れ方法、そしてケースのおすすめ、教えてください(キャンプで使い終わったナイフは、車やカバンの中に置き忘れないようにお気をつけください!)。

キャンプ飯も道具から。包丁を新調しました

長く使った先に、料理の上達も期待して。しばらくは「凝ったキャンプ飯」ブームが続きそうです。

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