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ビニール手袋のように薄い透明VRグローブ。素手と同じ感覚で道具や工具が持てるんです - GIZMODO JAPAN

うすさ0.22mm~1mmで感じやすい。

仮想現実世界にある物体に触ったり、また触覚フィードバックで手に触れた弾力を感じるなど、VRグローブは日進月歩で新たなものが登場しています。

香港城市大学が作っているのは、「WeTac」と呼ばれる手袋型の「Skin VR」なのですが、見た目は透明でピッタリしたビニール手袋。確かに「スキン」と呼ぶに相応しく、もうこれが業界最薄なのでは? という印象です。

Video: CityU Research & Technology/YouTube

破れないか心配になるほど薄い

「WeTac」は主に機械工学科と生物医科学科の教授らが開発しました。素材は肌に優しいハイドロゲルで、金色の電極がVR内で手を動かしたり、32個のパッチが使用者に触覚フィードバックを与えます。触れた感覚だけでなく、仮想サボテンを突っつくとトゲが刺さるようにチクっと電気が流れるのも秀逸です。

VRグローブは、アクチュエーターとポンプとチューブ、ワイヤーとバネやバイブレーターなどを使った仕掛けが多い中、電気触覚システムにしたのが薄型・軽量化への鍵になりました。親指と人差指の間から手首の裏へとケーブルが伸び、充電池やBluetooth Low Energyを使った送受信機のドライバーユニットに続いていますが、こちらも19.2gと軽くて薄いのでジャマになりません。

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Image: 香港城市大学

感電や火傷もしないよう設計

電気の刺激は、人によって感じ方に差があるそうなので、ユーザーに合わせてフィードバックのパラメータを最適化する必要があるとのこと。その作業はすぐできるので、ピリピリと痛くなったり弱くて感じないということはないようです。

他にも感電しないよう何種類もの安全対策があり、連続使用で熱くならないよう27~35.5度の温度を保つよう設計されています。

VR中でも手に物体を持てるのも利点

「WeTac」はとにかく薄くて軽いため、素手と同じ感覚でバットやラケットやレンチといった道具や工具を持ったまま使えるのが利点です。なのでメタバースやゲームだけでなく、ロボットアームを遠隔操作したり職業や楽器など技術習得のための訓練なども想定されています。

電極の模様がツボ押し手袋みたいですが、くれぐれもグリグリ押さないように。

Source: YouTube, 香港城市大学 via designboom

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