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あこがれの武器や衣装が目の前に コスプレ用道具を制作、高砂の匠工芸が企画展 10月8日から - 神戸新聞NEXT

 ゲームやアニメに登場するような武器や道具を制作するプラスチック加工の「匠(たくみ)工芸」(兵庫県高砂市荒井町日之出町)が10月8日~11月6日、加古川総合文化センター(同県加古川市平岡町新在家)で企画展「ファンタジーを体感せよ!」を開く。300平方メートルの展示室にコスプレイベントなどでも人気を博す品をそろえ、ファンタジーの世界を表現。代表の折井匠さん(44)は「町工場による展覧会なんて前代未聞。たくさんの人をワクワクさせたい」と語る。(増井哲夫)

 小学生のころ、アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル作りに没頭し、人気ゲームシリーズ「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」に夢中になった。高校卒業後、看板製作会社などで働き、2008年に独立した。

 プラスチックを自在に切断できる特殊な機械を駆使し、空想上の武器を次々に制作すると、メディアで取り上げられて話題に。15年にはブランド「タクミアーマリー」を立ち上げた。

 今展は、同センター学芸員が匠工芸の作品の魅力を知ってほしいと昨年打診。同センターが新型コロナワクチンの接種会場になるなどして2度延期になり、今回ようやく実現した。同社はこれまでコスプレイベントの企画として空間演出をしたことはあったが、本格的な展覧会開催は初めてという。

 同社スタッフが考案した武器と衣装のセットを22組展示。副代表でコスプレイヤーの桃井鈴さん(30)がモデルとなった写真を添え、それぞれの世界観を演出する。2.4メートル四方のボードで背景を作り込んだ魔方陣などのフォトスポットもある。制作過程が分かる資料、制作現場の写真やミニチュアも展示。「ものづくりの現場を知ってほしい」と折井さん。

 午前10時~午後5時(11、24日休館)。入場料は高校生以上800円、小中学生400円、未就学児無料。同センターTEL079・425・5300

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