海釣りの道具の強敵といえば、海水に含まれる「塩分」です。直接海水に触れている部分はもちろんですが、海水に触れてない場所についても塩分はしっかり付着しているんです。今回は、釣行ごとに行いたい簡易メンテナンス術を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
海釣りの道具と塩分
海釣りのロッドやリールなどの道具管理に必ず付きまとう問題といえば海水に含まれる塩分です。大切なタックルの寿命や性能に関わるため決して軽視できません。近年の釣具は素材や技術の進歩によって塩分への耐性が向上していますが、長く使い込めば何らかの悪影響が出始めることも。海水中の塩分は身近ながらも見えにくい強敵とも言えるでしょう。
海水に触れてなくても影響あり
海水にタックルが触れれば塩分が付着するのは当然です。しかし、直接海水に触れていない部分にも塩分の影響が見られるのはなぜでしょうか。最も多いのはリールを巻いてラインを回収する過程で、一緒に付いてきた海水がタックルの各所に付着するもの。水中にあったラインには当然塩分が付着します。ラインの放出と回収は1回の釣行で何度も繰り返す作業、それだけ海水が運ばれてくると考えれば理解しやすいです。
また、アクションのためにロッドを動かす、アワセの動作などで起こる振動によって水滴が跳ねて付着することも。海の近くでは潮風のように空気中に塩分が飛散している場合もあり、海釣りではタックルが何らかの形で塩分に曝されることになります。
塩分による症状
付着した塩分を放置すると起こりやすい影響が、ガイド付近の劣化やサビの発生とリールの動作不良、異音の発生です。最近のロッドにはサビに強い素材が多用されていますが、注意したいのは決してサビが発生しない訳ではない点。サビに強い素材でも経年劣化や僅かな傷からサビが発生することもあり油断は禁物です。
また、リールのラインローラーや可動部は海水の影響を受けやすい部分で、塩分が付着すると動作不良や異音を発生させる原因になります。タックルの寿命や性能に影響を与える塩分は少しでも早めに拭き取ってしまうのが一番。難しい道具はいらないので釣り場で誰でも簡単に実施可能です。
緊急事態宣言は解除されましたが、外出については行政の最新情報を確認いただき、マスクの着用と3密を避けるよう心がけて下さい。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしております。
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