大学入試センター試験の後継となる大学入学共通テスト。全教科で図表を読み解く出題が増えるなど形式の変更が予想されており、たとえば英語ではセンター試験でリーディング(読む)に比べ、配点が低かったリスニング(聞く)が、大学入学共通テストでは同等の配点となっている。受験生にとっては過去の問題で傾向がつかめた昨年度と比べて対策が取りにくい状況だ。
新形式に慣れる
「リスニングのマークに時間がかかった」「本当に難しかった」
10月25日、高校1、2年生を対象に行われた河合塾の模試「大学入学共通テストトライアル」の終了後にオンラインで行われた英語講師のライブ講演。新形式に即した出題に初めて接した高校生から戸惑いのコメントが相次ぐと、講師は「焦らなくていい」と呼びかけた。
この模試の申込者数は約9万4千人で、昨年、同じく高校1、2年生を対象にしたセンター試験模試の約1・5倍に。今年は自宅からのオンライン受験を可能にするなど形式が変わった影響もあるが、間近に迫った大学入学共通テストへの関心の高さを示した。
高校3年生にとっては本番は目の前だ。「河合塾」進学教育事業本部の船津昌己副本部長(58)は「この学年は出題形式の変更やコロナによる臨時休校などがあって本当に大変だったが、それは他の受験生も同じ。新形式を予想した模試や問題集で傾向をしっかりおさえ、本番に臨んでほしい」と話した。
時間配分に注意
大学入学共通テストでは「思考力・判断力・表現力」が一層問われる出題が予告されており、平均点が下がるとの推測がある。船津さんは「一つ一つの問題が難しくなることはないが、英数国では問題文が増える。時間配分に注意が必要だ」という。
たとえば英語のリーディングでは、センター試験では発音やアクセント、語彙のみを問う出題があったが、今回からはすべてが読解問題形式に。このため、読まなければならない英文量が増える見込みだ。リスニングも、これまですべての問題文が2回読まれていたが、大学入学共通テストでは1回しか読まれない問題も。それでも時間は変わらず、必然的に問題の量が増えそうだ。
国語は現代文2題、古文と漢文各1題という出題は従来通りとみられるが、複数の文章や図、表などが示され、それらを関連付けて読む設問が予想されている。今回のトライアル模試では、現代文では2つの小説を読み比べなければならない問題の正答率が30%程度と低く、船津さんは「形式に慣れておく必要がある」と指摘する。
数学で予想されるのが、問題文に2人の生徒が登場し、2人の会話中の空欄に入る数字や言葉を選択肢から選ぶ出題形式だ。この形式はほかの教科でも増えそうで、船津さんは「解答に必要のない会話をじっくり読んでいると時間が足りなくなる。出題の意図を素早く読み取って」と注意を促している。
大学入学共通テスト 前年度までの大学入試センター試験の後継として、令和3年1月16、17日に初めて実施される。改革の目玉とされた英語民間資格試験の導入は地域格差や経済格差の影響を解消できないなどとして延期され、もう一つの特徴だった数学・国語の記述式導入も、採点の公平性などへの懸念が高まり見送られた。新型コロナウイルスの影響で学業の遅れがある現役生向けの第2日程は1月30、31日。体調不良などで欠席した場合、第1日程を受験するはずだった場合は第2日程を、第2日程なら2月13、14日の特例追試験を受ける。
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November 22, 2020 at 06:30AM
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