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愛車が見違える姿に!道具、洗い方、仕上げ、達人に学ぶ究極の洗車術(@DIME) | 自動車情報・ニュース - carview! - carview!

洗車のプロが伝授する洗車の極意

2024年春、ゴールデンウイークも近づき、家族や仲間、彼女、彼氏とドライブに出かける機会も増えるはず。そこでその前にクルマをきれいにしておきたい。

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今回はドライブシーズンに向けた”じっくりと行う洗車方法を洗車のプロ!?が紹介したい。

その前に、筆者についてだが、免許取得、初めての愛車購入以来、洗車に目覚め、80年代から90年代には自動車雑誌などで究極の洗車術を伝授。洗車ビデオの監修、出演、洗車単行本の執筆を始め、TV、ラジオなどでも洗車術を披露。

約30年間に渡って洗車・補修関連メーカーのアドバイザーを務め、トヨタ86コラボグッズの洗車ブラシなどの企画にも関わってきた、根っからの洗車小僧なのである。

屋外洗車は曇りで風のない日に行いたい

まずは洗車の基本だが、屋外なら曇りの日、風のない日に行うのが鉄則。炎天下の下ではボディにかけた水、水滴が瞬く間に乾き、紫外線が水滴に反応するウォータースポットという、落とすのがやっかいなリング状のシミが付いてしまうからだ。風の強い日であれば、風に乗った砂などがボディに乗り、洗っているうちにキズを付けてしまう可能性があるのだ。

洗車の完成度は洗車道具の揃え方が決め手

自宅、または洗車場で洗車する場合に用意するアイテムは、本格的にやろうとすればそれなりの数になる(ここでは簡易洗車は想定していない)。洗車ホース(自宅洗車の場合)、バケツ、タイヤブラシ、ホイールスポンジ、洗車用スポンジまたはクロス、吸水クロス(最低3枚、筆者は6枚を使用)、細部用ソフトブラシ、中性カーシャンプー、スポットシャンプーが基本。その他、よりボディをビシッと見せたいのであれば、ウインドーの油膜取り剤、タイヤワックスなども必要になる。

ちなみに筆者は新しいクルマを購入した時、必ずガラスコーティングを施工することにしている。新車のボディの輝きを長期間保つためと、メンテナンスのしやすさからだ。かつては新車に自身でガラスコーティングを施したこともあり、その際のガラスコーティング費用は数千円で済んでいる(ボディはもちろん、ボンネット裏、ボディ断面、ホイール、モール類を含む)。また、先代の愛車は車歴の途中で「Keeper EX」を施工。売却した際、ボディのあまりの美しさに下取り価格が想像を超えた経験もある。そして現在乗っているクルマは納車前にプロのガラスコーディングを行っている。

洗車は足回りから洗うのが基本の理由

さて、実際の洗車方法だが、最初に洗うべき部位はタイヤ&ホイールである。理由はもっとも汚れがひどい部位であり、仮に”洗車は上から下へ”が基本とはいえ、ボディの洗車後にタイヤ&ホイールを洗うと、その汚れが水の飛沫がフェンダー周りに飛び散り、もう一度洗車、拭き上げをしなければならない手間がかかるからである。

手順はタイヤとホイールに水をかけ(コイン洗車場では洗車ブースではなく駐車スペースで行うのがマナー。水道設備がなければバケツかスプレーなどでたっぷりと水をかけてから作業すること)、スプレー式のカーシャンプー、または適切に希釈したカーシャンプーを入れたスプレーボトルを用い、タイヤとホイールにカーシャンプーをかけるのだ。バケツに作ったほうが面倒なし、と思うかも知れないが、タイヤ&ホイールを洗ったブラシやスポンジをバケツに突っ込めば、バケツが汚れ、砂や鉄粉などが堆積し、そのバケツを完全にキレイにしないままボディ用のカーシャンプーを作ったとすれば、ボディにダメージを与えてしまいかねないのである。秘策としては、ボディ用と下回り用のふたつのバケツを用意する手はある。

タイヤはタイヤブラシ、ホイールは筆者やカーコーティングの専門店であるキーパーの作業現場でも使われているエーモンの「ホイールスポンジ」が使いやすく、スポークホイールのスポークの間も洗いやすいのでお薦めだ。タイヤ&ホイールを洗ったら、ホースの水で洗い流す。コイン洗車場なら、そのまま洗車ブースに移動し、高圧の水を利用して、ボディとともに洗い流せばいい。

ボディの洗車は泡立ちのいいカーシャンプーで上から下へ

自宅洗車の場合は、つぎにカーシャンプーをキレイなバケツに作る。コーティング施工車ならコーティング車対応の中世のカーシャンプーを使い、適量をバケツに入れ、ホースの水をなるべく高い位置から勢いよく注ぐ。そうするとホースの水に空気がたっぷり含まれ、より泡立ちが良くなり、結果的にボディに優しいカーシャンプーを作ることができるのだ。

そしてボディや足回りにたっぷりと水をかけ(花粉や黄砂が付着している場合は、コイン洗車場の高圧の水で吹き飛ばしたい)、ホコリや汚れを落とし、いよいよカーシャンプーによる洗車行程に入る。洗い方はボディの上から下へが基本。つまりルーフ、ウインドー、ボンネット、リヤ、ボディサイドの順である。ホイールハウス内の汚れが気になるのであれば、最初にタイヤ&ホイール用に作ったスプレー式のカーシャンプーを使って、別途用意した柄の長いブラシで洗うといい。

洗車のイメージ写真

時間があるなら水垢の原因になる隙間もキレイに

そうそう、雨の後、ボディサイドなどに黒いシミが垂れていることはないだろうか。その原因はドアハンドル、モール、ドアミラーの台座などの内部に詰まった汚れ(新車でもありうる)が雨滴とともに吸い出され、紫外線に当たることで水垢となり、放置すればガンコな汚れになるからやっかいだ。そこで筆者は長年の研究の末、カーシャンプー洗いの行程で、ソフトブラシを使い、そうした部分の隙間の中の汚れを、歯磨きのように洗い出すようにしている。

ボディ全体のカーシャンプー洗いを終えたら、すぐさまリンス。つまりたっぷりの水をかけ、カーシャンプーを徹底的に洗い流す。

水気のふき取りには部位別の吸水クロスまたは合成セーム皮を使うと完璧

そしてここからは”時間勝負”と言える、水気の拭き取りである。ゆっくりのんびりしていると、ホコリ、砂などがボディに乗り、また水滴が乾いてウォータースポットを付着させてしまい兼ねないからだ。時短の拭き上げには、吸水力、保水力の高いマイクロファイバークロスや合成セーム皮を使うといい。筆者が使っているのは、キーパーコーティングの作業現場でも使われているキーパーの「コーティング専門店の拭き上げ用クロス」(1枚入りは緑、2枚入れは緑と青)、合成セーム皮の「ユニセーム」(こちらは現在、生産・販売中止でプレミアム価格になっているので、新たに買う必要なし)。

ボディを洗ったあとの水気のふき取り、吸水方法だが、筆者は80年代に確立した、クロスを大きく広げ、ボディにペタンと置いて密着させ、スルスルと手前に引っ張る方法を駆使している。クロスの上から圧をかけるよりボディに優しく拭き取れるというわけだ。筋状の水気残りがあれば、やさしく拭き上げればいい。その吸水テクニックが可能になるのが、吸水力、保水力に優れた高品質のマイクロファイバークロスや合成セーム皮である。

しかも、先に吸水クロス(最低3枚、筆者は6枚を使用)を用意と書いたように、部位ごとに用意すると完璧だ。筆者はボディ用のほか、ウインドー用、戸当たり用(ボディ断面用)、ホイール用、下回り用(マフラーなど含む)、エンジンルーム用の計6枚を使っている。理由は、たとえばボディクロス用で下回りを拭けば、どれだけキレイに洗っても微細に残る汚れ、粒子がクロスに付着し、ボディにキズを付けてしまう可能性がある。ボディ用クロスをウインドーに使えば、微細に残っているかも知れない油分がウインドーに移り、ワイパーのあるウインドーのギラキラ被膜=油膜、シリコン被膜付着の原因になるからだ(ワックスをかけているクルマはことさらNG)。エンジンルームを拭いたクロスで・・・というのは、説明しなくても理解できるだろう。

“時間勝負”の理由はすでにお分かりだと思うが、理想的には家族や友人の誰かと2人で作業するとなおスピーディに行え、効率的で、水滴が乾くことによる被害も軽減できるだろう。

洗車後にボディがビシッと見えないならココをケアすべし

こうして愛車を完璧に洗車したはいいけれど、どこかクルマがビシッと見えない・・・ということもあるだろう。その理由は大きくふたつ。まずは黒い部分が黒々としていないためだ。つまり、タイヤが黒々としていない。そこでタイヤワックスをかけると黒い部分が黒々とし、ボディが引き締まって見えるのだ。

筆者が使っているタイヤワックスはソフト99の濃厚ギラ艶とパッケージに書いてある「ディグロス ギラエッジ」。直塗りタイプで、動くヘッドのため、タイヤとホイールの隙間やトレッドとサイドウォールの角にもしっかりとワックスがかけられるスグレモノだ。実際はギラ艶というより、深みのある艶がでて、足回りをビシリと引き締めてくれる。

洗車したのに愛車がいまひとつビシッと見えないもうひとつの理由が、ウインドーの艶、透明度のなさ。とくにウロコ状の水シミが目立つと、途端にガラスの艶と透明度が著しく失われるのだ。とくに屋外駐車のクルマ、中古車で目立つ現象で、洗車やガラスクリーナーなどでは絶対に落とせないガンコなシミなのである。その対策としていろいろなケミカルを試した結果、満足できたのがこれまたソフト99の「ガラスリフレッシュ」というガラスのウォータースポット強力除去剤だ。同種のアイテムには、円形のスポンジと本体が合体しているものもあるのだが、ウインドーの角に液剤が塗りにくいデメリットがある。が、これは長方形の専用特殊パッドが付属し、ウインドーの角にもしっかりとクリーナーを塗布することができ、除去効果も筆者が数種類試した中では納得できる効果が得られたのである。ガンコなウロコ状のシミは1回ではすべて落とすことができなくても、数回で落とし切ることができたのだ。

こうして、完璧な洗車とともに、タイヤを黒々と仕上げ、ウインドーの艶と透明度を復活させてやれば、愛車はもうピカピカ。気持ち良く春のドライブ、GWのドライブを楽しむことができるはずである。

洗車の翌日の出発前に行うべきウインドークリーニング

なお、ドライブ前日にしっかりと洗車したとしても、屋外駐車の場合、翌日の出発時には、ウインドーにうっすらホコリが付いていることもあるだろう。それではせっかくウインドーの艶、透明度を復活させても台無しだ。そこで筆者がドライブ出発前に必ず使っているガラスクリーナーがストーナーというアメリカのブランドのプレミアムガラスクリーナー、「インジブルガラスクリーナー」だ。スプレーしてキレイなクロスで拭き上げれば、界面活性剤が含まれていないため拭きスジが残りにくく、強力に洗浄(油膜、泥汚れ、鳥のフン、虫の死骸、樹液など)してくれるのが大きな特徴。ドライブ先でウインドーが汚れた際も、ラゲッジルームに積んであるコレでスピーディに洗浄している。

文/青山尚暉 モータージャーナリスト
写真/雪岡直樹(ホンダZR-V) 青山尚暉

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