埼玉県の入間市博物館(同市二本木)の開館30年を記念した特別展「むかしのくらしと道具展」が、同館で開かれている。市民から提供を受けた明治~令和時代の品々のうち、同館の収蔵庫に眠っていた「世界初のポータブルトランジスタテレビ」などを初公開している。
初公開品は計300の展示資料の中の30点で、「蔵出し!むかしの道具まつり」コーナーに展示された。「世界初の…テレビ」(1960年)は当時、家族など大勢で囲んで見るものだったテレビを小型化し、個人使用への道を開いた画期的な商品だったという。
他には、燃料不足が深刻化した終戦時に使用されることの多かった自転車タクシー(輪タク)の自家用版(大正~昭和初期)、寄贈された古だんすの引き出しに埋もれていた「100年前のマスク」などがある。
テレビの価格は約7万円。当時の小学校教諭の初任給の7倍もしたという。輪タクは市内の老舗醬油(しょうゆ)店が広い敷地内を巡回するのに使われた。マスクはスペイン風邪(インフルエンザ)が流行した19(大正8)年ころのものと思われる。
担当学芸員は「マスクは当時、感染予防のため大変に価値のあるものだっただろう。コロナ禍に見舞われた昨今と通じるものがある」と話す。
2月14日まで。原則月曜休館。問い合わせは同館=(電)04(2934)7711=へ。(加藤木信夫)
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