今年の干支(えと)の辰にちなみ、苫小牧市美術博物館は、玄関前に消火道具「龍吐水(りゅうどすい)」を設置した。江戸時代から明治時代にかけて使用された火消し道具で、佐藤麻莉学芸員は「150年ほど前の資料。開催中の企画展『昔の道具~水と暮らし~』と合わせて見てほしい」と話す。
当時は家屋などを破壊して延焼を防ぎ、鎮火させるための破壊消火が中心。龍吐水は火を消すためではなく、主に消火活動を行う人間に対して水をかけていたとされる。
本体を水が入った器に入れ、T字の棒を引いて水を吸い上げる。棒を押し出すと側面についている筒から水が出る仕組みだ。
水が放たれる様子が、水の神様である龍が水を吐き出しているように見えることから龍吐水と呼ばれる。かつては、苫小牧でも用いられていたとみられる。
展示資料は高さ1メートルほどで東京の龍吐水師・天野作之助が製造し、愛媛県大洲市の矢野上熊蔵が1877年2月に購入。その後、1993年3月、市内にあった骨董(こっとう)美術品店に並んでいたのを見つけた同館が買い求めたという。
企画展が閉幕する28日まで展示予定。
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