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「興津家長屋門」と「曲谷の石工道具」 滋賀県米原市の指定文化財に:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

藤井匠

 滋賀県米原市教育委員会は、興津家(おきつけ)長屋門(同市上野)と、曲谷(まがたに)の石工(いしく)道具の計2件を新たに市文化財に指定した。5月11日付。市の指定文化財は計97件になった。

 興津家長屋門は県内でも少ない茅葺(かやぶ)き屋根を持つ長屋門。入り母屋造りで間口は11・2メートル。門柱の札から、江戸時代の18世紀中期までさかのぼる可能性がある。付近の葭(よし)葺き民家「松井家住宅」と共に伊吹山麓(さんろく)の農山村の景観を構成する重要な建造物とされた。

 茅葺き屋根は昨年、全面葺き替えされた。上野集落の茅取り場だった伊吹山3合目で採取した茅材を使ったという。

 曲谷の石工道具は、石臼作りが盛んだった曲谷集落で石工を営んだ善那家と水長家で昭和中期まで使われた。ヤ、ノミ、タタキなど190点で構成。石臼は「曲谷石」と呼ばれる花崗岩(かこうがん)から作られた。今回の石工道具は市内の伊吹山文化資料館と東草野山村博物館で公開されている。

 石工道具は製品製作で消耗することが多く、全体が残るのは希少だ。地元には石臼の製品や未完成品が残り、作業場もある。市生涯学習課は石工道具と照合し、石臼作りの様相を明確にできるとしている。(藤井匠)

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