11月2日(水)から14日(月)まで(※土日除く)、福岡大学60周年記念館(ヘリオスプラザ)5階大学史資料展示室にて博物館実習民俗コース企画展「製菓の世界ー和菓子道具展ー」を開催しています。これは、本学博物館学芸員課程の専門科目である「博物館実習Ⅰ,Ⅱ(民俗)」の学内実習の一環として開催されているものです。現在の4年次生が中心となって、テーマや資料の選定、解説パネルの執筆と作成、チラシのデザイン等を行いました。
授業を担当している宮岡真央子教授と企画・運営に携わった学生に話を聞きました。
- 宮岡 真央子 教授(人文学部文化学科)
本学にはたくさんの民具資料があります。それらを学生が調査して、多くの方に見てもらったり関心を持ってもらったりして、社会に還元していかないといけないと思っています。
授業では「“もの”をいかに“資料”とするか」「資料が持つ歴史的・文化的な価値を見る側にどう伝えるのか」「現場の声を聞くことが民俗のフィールドでは重要」ということを学生には常に話しています。
民具資料の調査実習で愛情をもって資料と対話し、さまざまな情報を集める。そして、それらが日の目を浴びるような企画展を開催する。これらの経験は、学生の今後の糧になるものと考えています。 - 企画・運営に携わった学生
今回、私たちは「和菓子」をテーマにした企画展を開催しています。多くの題材の中から「和菓子」をテーマにした理由は、本学に和菓子道具が保管されていることに私たち自身が驚いたからです。和菓子道具から分かる歴史背景や作り手、使い手の情景も感じてもらえればと思い、このテーマに決めました。過去には、本学の学生や部活動、学内に保管されている竹細工の籠や笊などをテーマにしたこともあり、企画展の多くは“生活でよく使っていたもの”に関して展示会を開催していました。近年、「和菓子」は、「ネオ和菓子」「進化形和菓子」などの「新しい和菓子」として注目されていますが、素材やモチーフは古くから受け継がれているものが多くあります。その中で、それは本当に「新しい和菓子」と言っていいのか、そもそも「新しい和菓子」として発信することにはどのような意味があるのか、などを考えながらご覧いただければと思います。
また、押し棒という和菓子の道具等を展示しているのですが、模様が表面だけでなく裏面にも描かれていて、模様の意味についても調べています。見る方が楽しめるように工夫していますので、ぜひお越しください。
本企画展は、本学の教職員・学生に限らず、一般の方々も入場可能(入場は無料)です。お気軽にお立ち寄りください。
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