Search

溶け合う鏡花と茶の世界 作品ちなんだ道具で一服 金沢市民芸術村|文化|石川のニュース|北國新聞 - 北國新聞デジタル

泉鏡花にちなんだ茶道具を用いた記念茶会=22日午前10時15分、金沢市民芸術村

泉鏡花にちなんだ茶道具を用いた記念茶会=22日午前10時15分、金沢市民芸術村

  ●フェス、週末にぎわう

 金沢市民芸術村で開かれている金沢泉鏡花フェスティバル(北國新聞社特別協力)は週末を迎えた22日、多彩な催しが繰り広げられた。記念茶会では鏡花作品にちなんだ茶道具が使われ、来場者が一服を味わいながら鏡花の幻想的な世界に浸った。演劇「水向茶碗(すいこうちゃわん)」は午前の公演から満席となり、会場は多くのファンでにぎわった。

 記念茶会は裏千家大島宗翠社中が担当した。釣り鐘の形をした「尾上釜」をはじめ、鏡花の「夜叉ケ池(やしゃがいけ)」に登場する人物や場所をイメージした茶道具でもてなした。席主を務めた上田正行金大名誉教授が夜叉ケ池と白山信仰のつながりを紹介し、参加者は「加賀茶道」の心に通じる席で一服を堪能した。大島社中の指導を受ける金沢学院大茶道部の学生がお運びを手伝った。

 「水向茶碗」の舞台には開演前から行列ができ、会場のドラマ工房はファンであふれた。演劇サークルに所属する金大3年の小石川武仁さん(20)=金沢市=は鏡花作品の舞台に出演したのをきっかけに鏡花に興味を持ち始めたといい、「幻想的な世界観に引かれる。フェスをきっかけに市民芸術村に活気があふれ、ワクワクしている」と話した。

 鏡花フェスは泉鏡花文学賞制定50周年記念として開かれている。22日は第6回文学賞を受賞した作家唐十郎(からじゅうろう)さん率いる劇団唐組の公演「改訂の巻秘密の花園」や、鏡花の「蓑谷(みのだに)」の幻想世界を表現した「現代散楽」も午後から開催される。最終日の23日は文学賞の授賞式が行われる。

無断転載・複製を禁じます

Adblock test (Why?)



from "道具" - Google ニュース https://ift.tt/XeBRk4T
via IFTTT

Bagikan Berita Ini

0 Response to "溶け合う鏡花と茶の世界 作品ちなんだ道具で一服 金沢市民芸術村|文化|石川のニュース|北國新聞 - 北國新聞デジタル"

Post a Comment

Powered by Blogger.