スコップを楽器に見立て音楽とリズムに合わせてたたき演奏しているかのように見せる宴会芸「スコップ三味線」に取り組む、富加町の高齢女性グループ「スコップ三味線&おったま芸人一座」が今年、コロナ禍で休演していた活動を再開した。過半数が後期高齢者ながら、軽妙な演芸を意欲的に披露する一座の姿に心をつかまれた同世代の人気を集めて出演依頼が増えており、今年は中濃地域で10回以上の公演を果たしている。
同町を拠点にする鳴子踊りチーム「半布里(はぶり)」の創設メンバーで、健康体操教室の講師を務める坂井久子さん(78)=同町羽生=が、「足腰の弱った高齢者でも、椅子に座ったまま演じることができる」として、健康と仲間づくりの一環で2018年に結成した。
ホームセンターで購入したスコップに、フライ返しや湯豆腐用スプーンをばちとして使用し、振り付けは坂井さんが考案。現在は60代から80代の女性10人が月2回の練習に励んでいる。
11日に可児市内での敬老会に出演するため、一座は坂井さんの自宅横の道場で6日、リハーサルを実施した。手作りの衣装でねじり鉢巻き姿の団員が、音楽に合わせてスコップの裏をフライ返しでカチカチとたたき、実際に演奏しているかのような息の合った動きで演じた。滑稽な化粧を施した演出や、腹話術やレクリエーションダンスなどを織り交ぜて、観客を飽きさせない工夫も凝らす。
スコップ三味線を見たことのない観客は最初はあっけにとられるも、後期高齢者たちの名演に引き込まれる。坂井さんは「動きをそろえ、笑顔で演じるとの基本を徹底してこそ面白いと思っていただける。ほんの一時、体の痛みや嫌なことを忘れさせるような演芸を披露して、一人残らず笑顔にしたい」と意気込みを話した。
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