カブス鈴木誠也外野手は道具にもこだわりを持つ。アシックスのスパイクを使用しており、同社企画担当の沢野善尋氏(25)は「翌日に疲れを残さないことを重視しています」と、開発部門への注文を明かした。今季は主に「スタッド」と呼ばれる樹脂製の靴底を使用。金具に比べて、突き上げが少なく、クッション性が高いという。メジャーリーグは公式戦だけで162試合もあり、日本より約20試合多い。蓄積疲労の軽減は、より大切になる。

打撃用の手袋にも工夫が凝らされている。「手のひらのしわをなくして、できる限り薄く」という要望に応えるべく、同社ではサンプルを何度も作製し、ヒヤリングを繰り返し行った。天然皮革にエンボス加工で凹凸を付けた逸品。手にも足にも日本の最新技術が詰まった用具をつけ、米国で戦っている。【MLB担当=斎藤直樹】