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音部氏が語るリスキリング 「“道具”に頼らないスキルを」 - 日経クロストレンド

【先見スペシャル】マーケターのためのリスキリング講座 第4回

「どのようなスキルを獲得してきたかによって、リスキリングの仕方も変わってくるのではないか」と語るのは、クー・マーケティング・カンパニー(東京・渋谷)代表の音部大輔氏。今あるスキルをマーケティング業務に生かす上での心構えや、普遍的なスキルを獲得していくことの重要性について聞いた。

クー・マーケティング・カンパニー(東京・渋谷)代表の音部大輔氏

クー・マーケティング・カンパニー(東京・渋谷)代表の音部大輔氏

経験の浅いマーケターが10年選手と勝負するには

 この春、あなたがマーケティング部門へ異動してきて、新たにマーケティングのスキルを身に付けるために、他部署で積み重ねた経験を捨ててしまおうと考えているなら、それはもったいないと思います。自身の「目的達成のために資源を有効に使う」ことが戦略的であると理解すれば、せっかく培ってきたスキルは使い続けたいものです。

 マーケティング業務の経験が2年しかない人は、マーケティングの経験値という点では、10年間この仕事に携わってきた人たちよりも未成熟です。そこで、たとえマーケティング経験が2年間であっても、実務経験が同じ10年であるなら、8年分の他部門の経験を生かせるアプローチを考えるべきです。それによって、現時点では不十分なマーケティング経験を補い、むしろ有利に働かせることができるかもしれません。

 一例として、営業部門の経験があるマーケターを想像してみましょう。マーケティングのフレームワーク「4P」に当てはめて考えると、営業は主にPlace(プレイス、流通)に関わる業務です。プレイスに立脚した消費者の購買行動や、営業のメンバーの働き方、流通業者などのプレイスのステークホルダー(利害関係者)がブランドから享受しているベネフィットを間近に観察して理解できるようになると有意義です。

 それができるようになると情報の捉え方が変わってきます。以前、ビールの価格を5円値下げすれば、それだけでより多く売れるようになる、という話を聞いたことがあります。しかしこの現象は、値下げが消費者の選好に影響することだけを示しているのではありません。

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