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大学の「対面VSリモート」議論が見逃しているコト(JBpress) - Yahoo!ニュース

 連載「ニューノーマル時代の大学」の第6回。学生街のラーメン屋も大学の機能の一部である──専修大学商学部の渡邊隆彦准教授がコロナ禍での毀損を危惧する「授業以外で大事なこと」とは?   大学キャンパスでの対面授業は、リモート授業である程度は置き換え可能かもしれない――若干乱暴に言えば、これが春学期を終えての個人的な感想です。  私がそう総括するのは、前回まで述べてきたように、リモート授業には質問のしやすさやアクセスのしやすさといった、対面リアル授業にはない「リモートならでは」の良さがあることに気づかされたからです。  もちろん、「リモート化(オンライン化)に際して解決を目指すべき課題」はまだまだ山積しています(第5回参照)。ハード面では、学生の情報通信環境や学習スペースの改善をしていかなければ、リモート授業のサステナブル(持続的)な運営は難しいでしょう。ソフト面では、コミュニケーションや人間関係をいかに構築してゆくか、工夫が必要です。  また、実技系・実習系の授業については、リモートで行うのは難しいと思います。が、これらの授業についても、VR(バーチャルリアリティー)技術を使うなどして、何とかリモート化しようという努力が続けられているようです。  ・・・リモート授業については、授業の「質」の問題を含め、またあらためて掘り下げることにしましょう。今回は、「対面授業かリモート授業か」の議論から離れ、もっと広い視野から大学を見つめ直してみたいと思います。

■ 大学の「授業以外の大事なこと」  振り返れば、私自身も含め大学教員・職員は、春先からのリモート授業対応で忙殺され、「対面授業かリモート授業か」という狭い問題にばかり気をとられていました。しかし、学生に対して大学が提供する機能は、「授業」だけではありません。  大学には、「授業以外の大事なこと」があると思うのです。  大学が学生に提供する機能は、2つに整理できると私は考えます。  (1)卒業証書=学歴を与える機能。  (2)大学という場を通じて学生の自己形成を促すさまざまな機能。  この2つです。「授業による知識や知恵の学生への付与」は、あくまでも(1)の機能の一部に過ぎません。では、「学生の自己形成を促すさまざまな機能」とは何でしょうか。  学生は、授業時間以外にも、キャンパスでさまざまな時間を過ごします。  膨大な専門書群に圧倒されながら、大学図書館で夜遅くまで調べものをする。コンピュータルームで提出日直前にレポートを書く。あるいは、そこにこもってプログラムを作成することもあるでしょう。ゼミナールの前後の時間には、先輩や後輩と立ち話で情報交換をすることもできます。  校舎の廊下で友人に偶然会えば、その場で雑談や馬鹿話に花が咲きます。学生食堂の脂っこい昼飯も、同窓生との共通体験として卒業後には懐かしく感じられるものです。部活やサークル活動を楽しみ、そこで生涯の友や人脈を得る学生も数多くいます。

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August 19, 2020 at 04:01AM
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