2つの大学を統合して開設される予定の大阪公立大学の英語名が、大阪大学と似ていて混同するおそれがあるとして、大阪大学は特許庁に対して、公立大側が申請した商標登録を認めないよう求める意見を提出しました。
これについて大阪大学は21日、特許庁に対して海外を中心に混同されるおそれがあり、登録を認めるべきではないとする意見を提出しました。
この中で大阪大学は、英語名について「OSAKA UNIVERSITY」のほかに、海外では「University of Osaka」と大阪大学を表現している英語の論文やウェブサイトの情報が多数あり、このうちのおよそ1500例を挙げて、商標を認めれば、混乱が起きると主張しています。
特許庁は混同が起きないかなどを1年程度かけて調べ、商標登録の判断を行うと見られます。
阪大の海外での呼ばれ方は
米国物理学協会の会報誌では、日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹氏を「University of Osakaの理論物理学者だった」と紹介しています。
また、大阪府が作成した海外企業に大阪府内への投資を呼びかけるパンフレットでも、大阪大学を「University of Osaka」と記載しています。
さらに、2つの英語名はフランス語ではいずれも「Universite d‘Osaka」で、区別することができず、スペイン語などでも同様だということです。
大阪大学は、世界中の研究者や留学生、経済界などにいまさら区別を求めるのは現実的ではないと主張しています。
2つの表現で呼称は他にも
また、イギリスの公共放送、BBCはニュースの中で、オックスフォード大学を「Oxford University」と「University of Oxford」の両方で表現しています。
専門家は“混同の可能性”
商標登録の国際的な問題に詳しい鈴木康介弁理士は、「商標登録が認められるかは、見た目と、音と、観念=意味の3点で判断される。今回は、見た目や音は違うと言える可能性があるが、観念が似ているのではないか。研究業績が発表された際、どちらの大学の仕事なのか分からなくなる可能性がある」と指摘しています。
大阪公立大は“問題なし”
大阪府の吉村知事はことし6月29日の会見で、「いまは新大学が存在していないので、混乱が起きると言うかもしれないが、『大阪公立大学』がきちんと名称を決定して存在するようになれば、混乱はないだろう」と話していました。
大阪公立大学側はすでにPRを始めていて、「大阪公立大学」と「University of Osaka」という英語名の商標登録をことし6月、特許庁に出願しています。
大学の運営主体となる公立大学法人大阪は、「海外で混同が起きないよう、十分な広報を行いたい。英語名の再考は現時点では考えておらず、大阪大学にはご理解をいただきたい」としています。
文科省は“双方納得を”
また、文部科学省で公立大学を所管する大学振興課は、「大阪公立大学の設置を認可するか議論する審議会でも英語の名称は議論の対象にはなる。あくまでも両大学で話し合っていただきたく、経緯を注視したい。双方が納得する形での決着を期待している」としています。
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August 21, 2020 at 02:32PM
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阪大が大阪公立大学の英語名の商標に反対意見 特許庁に - NHK NEWS WEB
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