奈良県立医大新キャンパス/5月以降に設計公告 - 日刊建設通信新聞

古都奈良にふさわしい外観に

【２２年度着工、２４年度竣工】
　奈良県立医科大学は、移転整備する同大学新キャンパス先行整備施設の設計業務費を２０２０年度予算案に計上、５月以降に公告する。発注形式は未定。詳細なスケジュールは固めていないが、２０、２１年度に設計作業を進め、２２年度の着工、２４年度中の竣工を予定している。
　現在は、日建技術コンサルタントに委託して、造成予備設計を進めており、２０年度には造成実施設計を発注する。
　新キャンパス整備は、橿原市四条町にある同大の現教育・研究部門を、約１㎞離れた同町８８の旧農業研究開発センター跡地約１０.６haに全面移転するもの。老朽化している教養教育部門と看護学科の施設などを先行整備する計画で、１８年度は明豊ファシリティワークスに委託して基本計画をまとめている。
　基本計画書によると、先行整備施設は、教育ゾーン内に実習・研究棟（ＲＣ造３階建て延べ８６４０㎡）と講義棟（同延べ８５８０㎡）、講堂・図書棟（ＲＣ・Ｓ造３階建て延べ５２３０㎡）、アクティビティゾーン内に体育館・クラブ棟（Ｓ造２階建て延べ２６２０㎡）と武道館（同延べ７４０㎡）を建設する。継続整備では研究棟２棟と総合研究棟、交流施設、事務局棟、エネルギーセンターなどを整備する。
　施設は日本で最初の都城となる藤原京をモチーフに、古都奈良にふさわしい外観としつつ、周辺環境や畝傍（うねび）山への眺望に配慮した景観計画とする。また、中庭を活用することで、自然採光を積極的に利用する。
　移転後、現キャンパス跡地には、新Ａ病棟や立体駐車場などの附属病院施設の整備も計画している。

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March 18, 2020 at 04:01AM
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