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創立100周年へ 常翔学園2大学長インタビュー - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞

大阪ニュース

2020年1月21日

 2022年に創立100周年を迎える常翔学園が、大学の学部、学科開設を進行中だ。摂南大(寝屋川市)は今年4月に農学部を開設し、既存の薬学部、看護学部と共に、食と健康を中心とした「チーム教育」に取り組む。大阪工業大(大阪市旭区)は、情報科学部内でデータサイエンス学科を来年4月に設置構想中であり、「ビッグデータ」に対応する。果たして、少子化時代に存在感を高めることができるか。昨年11月就任した両大学長にインタビューした。

荻田喜代一学長
益山新樹学長
摂南大  荻田 喜代一学長 (64)

グローバル社会で活躍 農学部開設、食と健康のチーム教育

 農学部は管理栄養士、薬学部は薬剤師、看護学部は看護師をそれぞれ育成する。医療の高度化によって求められるチーム医療を見据え、摂南大はチーム教育が可能になる。健康寿命の延伸が社会問題となる中、薬学部、看護学部、農学部を擁する枚方キャンパスは「ライフサイエンスキャンパス」として展開する。

 さらに、大阪工業大と連携すれば、人工知能(AI)などを活用するスマート農業の教育・研究が可能だ。枚方キャンパスに「先端農学研究所(仮称)」を今年中に設置し、都市型・企業型農業や「食と健康」などの課題解決にも取り組みたい。

 大阪・関西万博が開催される2025年は、摂南大の開学50周年に当たる。持続可能な開発目標(SDGs)を念頭に置く万博に向け、先端農学研究所をプラットフォームに成果を出したい。

 農学部の開設だけでなく、寝屋川キャンパスの既設学部・学科の改組・改変も22年以降に計画している。グローバル社会、高度情報化社会で活躍できる人材を育成するつもりだ。これは、常翔学園創立時の使命である人材育成に通じる。

 今年の漢字は「進」。前へ進む。摂南大の収容定員は合計約8千人だが、常翔学園創立100周年に向けて定員1万人超の大規模大学を目指す。

大阪工業大  益山 新樹学長 (62)

文理横断、人間性豊かに ビッグデータに対応する人材育成

 中央教育審議会が2040年の高等教育グランドデザインを一昨年答申した。予測不可能な時代を生きる人材の育成として「文理横断」が求められている。文系、理系のカテゴライズ(分類)による大学の教育では難しい時代だ。データサイエンス学科はデータを分析するだけでなく、背景の文化や歴史も学ぶ仕掛けをつくりたい。先鞭(せんべん)をつけた東京工業大のリベラルアーツ(一般教養教育)は一つの理想像だ。

 情報通信技術(ICT)の進歩に伴って生成されるビッグデータを分析、活用できる人材は、企業や自治体にとって今後ますます必要になる。

 しかし、人材を育成する大学の教員が不足しているため、優秀な研究者の育成も重要なミッションである。

 終身雇用制度が崩れ、リカレント教育(学び直し)が求められる中、大阪工業大は情報科学分野の社会人向け講座を今年から試験的に始める。社会人が通いやすい梅田キャンパスで開講予定だ。120万人を割り込んだ18歳人口が、40年には88万人まで減少すると予想され、あらゆる世代を受け入れる必要がある。

 今年の漢字は「化」。未来に向けて化ける。実直な技術者育成の大学から化けて、人間性豊かな人材を育てる。私自身、学生時代の専攻が応用化学だったことも「化」に込めた。

【常翔学園】 1922年、関西工学専修学校として、本庄京三郎氏を校主に創設。当時の大阪は商業中心だったが、工業技術者が必要な時代を見越して工業教育を始めた。現在は大阪工業大、摂南大、広島国際大、常翔学園中高校、常翔啓光学園中高校を運営。本部の所在地は大阪市旭区。理事長は久禮哲郎氏。

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