山口大共同獣医学部(山口市)の学生らが、キャンパス内で地域猫ならぬ「大学猫」活動に取り組んでいる。同大構内は、多数の野良猫が暮らす“猫スポット”で、個体数や生態をサークル「山大にゃんこ大作戦」のメンバーが調査して不妊手術や「里親」探しに結びつけるほか、獣医の卵としての知識を生かした地域啓発活動にも力を入れる。
「あの子見たことない。どこから来たんかな」。サークルが週に1度実施する「ねこ調査」で、大学内に複数ある猫のたまり場を見て回る学生がつぶやいた。以前からいる猫の動向を把握するほか、新たに成猫を見つければ外見の特徴、妊娠の有無などを台帳に記録し、大学とその周辺に暮らす猫の個体識別を進めている。これまで記録したのは約40匹。初めて見た猫にはその場で名前を付ける。口ひげのような鼻の下の黒毛が目立つ「課長」、白くて小さい体の「白玉」などさまざまだ。調査班で3年生の安藤紗奈さん(21)は「半年見ないから死んでしまったと思ったら戻ってくる子もいる。継続してやっていかないといけない」と話す。
元々構内には猫が多く、ふん害や騒音を巡り学校関係者や周辺住民から大学に苦情が寄せられることもあった。「獣医学生としてできることはないか」。2018年5月、共同獣医学部の学生が中心となり、サークルを設立した。調査以外にも野良猫の生態を学ぶ勉強会や、猫の感染症などをテーマに市民も参加できる講演会を開催。野良猫対策や動物愛護を研究する九州大(福岡市)の「九州大学ねこ部」などとも連携する。メンバーは現在約60人で、同学部以外の学生も増えた。
サークル発足に関わった6年生の山本恭広(ゆきひろ)さん(31)は「獣医に必要な知識を実践して学んでいける。サークル員には活動を通しいろいろな勉強をしてもらいたい」と意気込む。
悩みの種もある。活動費の確保だ。サークルは学生の自主活動を支援する学内コンペで受賞した賞金や、メンバーの年会費などで賄ってきた。19年11月には「食パン」と名付けた大学猫が初の不妊手術を受けたが、費用は近隣住民の寄付に頼った。
構内の猫は増加傾向にあり、個体数の管理が急がれる。そのため、サークルはまず10匹分の手術費用60万円をクラウドファンディング(CF)で募っている。手術の際には血液などのサンプルを採取し、野良猫のデータも蓄積する。
また、現在は民間の動物病院に持ち込んでいる不妊・去勢手術について、いずれは獣医療教育の一環として、学内で実施することを大学側も検討している。CFは専用サイト(https://readyfor.jp/projects/yamadainoneko)で2月14日午後11時まで。【坂野日向子】
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January 24, 2020 at 05:45AM
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