このほどロイター通信がまとめた「世界の革新的な大学ランキング」が発表された。特許や論文引用数に見るこのランキングは今年で5年目になる。
ランキングトップは米国の常連校
このランキングは科学の先端にあり、新しい技術を発明、新しい市場や産業を活性化させる革新的な教育機関、すなわちイノベーティブな大学のランキングであるとしている。今回も1位はスタンフォード大学で継続的にイノベーションの流れを生み出している。5年連続の首位となった。
今年のランキングで順位を固持したのはスタンフォード大学だけでなく、2位のマサチューセッツ工科大学、3位のハーバード大学もこの5年間順位の変動がない。さらにトップ10のうちの8校は圏内での順位を維持、トップ20で見ると実に18校が圏内にとどまった。
この結果が示しているのは、発明者本人は「因習打破主義者」とみなされ、とにかく新しい考え方が求められている一方で、イノベーションそのものは因習の典型ともいえる強力な権力を持つ機関に大いに頼っているということ。
つまりは、新しいアイディアを思いつくだけでは成功に至らず、特許や出版、生産、市場といったバックアップが必須であるということがより明らかになった。
アメリカの大学を除いて高順位にランクインしたのは第7位、ベルギーのルーヴァン・カトリック大学だ。およそ600年近い歴史ある同大学は、世界最大級の独立したリサーチ&ディベロップメント組織を有し、産学連携の実現に素晴らしい成果を上げている。
年々増加している大学の資金は研究費として有効活用され、特に経済の活性化につながる斬新な研究を重視、社会経済への還元を目指している。
またアジアで最高ランクは第12位の韓国浦項工科大学。韓国最大の鉄鋼メーカーPOSCOが1986年に創設した大学で、同社との独特な関係性が特徴だ。
国別ランクイン数に見る特徴
トップ100校を国別にみるとアメリカの大学が大半の46校を占め、次いでドイツ9校、フランス8校の順。日本はイギリス、韓国とともに6校がランクイン、中国は4校のランクインとアジア勢が完全に後塵を拝する形となった。
なおトップ100校にアフリカ、南米、オセアニアの大学は1校もランクインしていない。
ここで注目したいのがフランスの躍進と日本の後退だ。フランスではこの数年間、小規模校を合併させるなどの、高等教育機関の再構築を広範囲にわたって実施したことが功を奏し世界で最も躍進した国となった。
新たにランクインしたソルボンヌ大学(56位)、エクス・マルセイユ大学(96位)をはじめ圏内のフランスの大学全校が大きくランクアップした。
他方で今年のランキングで3校が圏外に脱落した日本。状況は深刻で、圏内にとどまった大学もそれぞれ順位を平均で16落としている。
日本はこれまでずっと、アジア太平洋地域の強大な研究の要としての地位を誇っていたが、資金源を政府支出に大きく頼っていることと、10年にも及ぶデフレや経済停滞の結果、研究に費やすことのできる資金が減少したことに伴ってイノベーションの数が減ったとみられている。
なお日本の大学の順位は、東京大学が26位、大阪大学35位、京都大学43位、九州大学57位などとなった。
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January 20, 2020 at 02:00PM
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