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キャッシュレスで変わる中国のキャンパスライフ - 日経ビジネス電子版

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スーパーの片隅に設置されたセルフレジ。

 「大学生活」といえばまず何をイメージするだろうか。勉強、サークル、アルバイトなど人によってそれは様々だろう。中国の大学は原則的に全寮制で、敷地そのものが「学」「食」「住」一体の一つの街となっている。私が勤務する対外経済貿易大学のキャンパス内でも約1万5千人の学生たちが生活している。

 北京の街ではありとあらゆる場所でキャッシュレス化が進み、現金無しで生活できる社会が実現しており、大学内でも財布を持ち歩く学生は少ない。

 大学構内に初めて自動販売機が設置されたのが2017年後半。最初は飲み物専用のみであったが、最近では食べ物も扱う冷蔵庫タイプの自販機も設置された。

 事前に登録を済ませ、自販機に貼ってあるQRコードをスキャンすれば扉が開くので、商品を取り出して扉を閉めるだけで完了。各段に取り付けてあるカメラが、どの商品を取り出したかを識別し、自動的に精算を済ませてくれる仕組みだ。このタイプだと、ドリンク類以外にスナック類も販売できるので、小腹が空いたときなどに気軽に購入できる。

 また、学内にある小型スーパーマーケットでは、去年からモバイル決済対応のセルフレジが導入された。自分で商品のバーコードをスキャンし、画面に現れるQRコードをスマホで読み取って支払う仕組みだ。

 このスーパーでは、店舗隅の幅2~3メートルほどの空間に6台設置してある。小さいスペースで多くの顧客に対応できるうえ、人件費もかからない。以前は有人レジ2台しか無く、ピーク時には長蛇の列ができていたが、セルフレジの導入により混雑はずいぶんと解消された。

キャンパス内の移動で使われる色とりどりのシェア自転車。

 なお、学内ではシェア自転車で移動する学生も少なくない。中国全体で見ると、シェア自転車の数は2017年のピーク時に比べ減少しており、ブームとしては過ぎ去ったと言えるが、すでに一般市民にとって重要な交通インフラの一つとなっている。実際、私もほぼ毎日のように利用しており、とても重宝している。

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December 11, 2019 at 03:06AM
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