AIは人間の叡智をどれくらい拡張するか
編集部(以下色文字):画像生成AI(人工知能)が誕生し、制作者が求める画像やイラストを簡単に生成できるようになりました。この技術がクリエイティブの世界に与える影響は大きいとされ、その変化を前向きに評価するものから警鐘を鳴らすものまでさまざまです。原さんはグラフィックデザイナーとして、新たなテクノロジーの登場をどのようにとらえているのでしょうか。
原(以下略):画像生成AIの登場は、大きな驚きをもって迎えられていますが、僕自身はそこまでの驚きを感じませんでした。遅かれ早かれ、AIが世界中の画像を学習し、制作者の要望に応える画像を提案するような世界が訪れることは想像がついていたので、それがいつ実現するかというタイミングの問題にすぎなかったように思います。
クリエイティブの世界では似たような出来事が何度も起き、そのたびに驚きをもって受け止められました。写真が当たり前に使われるようになった時は画家がいなくなるのではないか、また3Dプリンターが登場した時は彫刻家がいなくなるかもしれないといわれました。でも、そうはなりませんでした。人間がイメージしたものを絵にしたり形にしたりする領域のある部分は少し広がりを見せたかもしれませんが、無限の拡張を引き寄せたわけではないからです。
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