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ベテランキャンパー5人のアウトドア用こだわり調理道具を拝見! - au Webポータル

&GPでは1年に1〜2度、キャンプロケを敢行しています。

学生時代からキャンプ旅をしている者、登山ガイドの資格保有者、キャンプ場で働きながら日本一周を果たした趣味人など、アウトドア専門誌ではないにも関わらず、&GPには不思議なくらいキャンプ歴10〜30年以上のまぁまぁベテランがそろっています。

それにモノメディアにたずさわるくらいだから現場は毎度、お披露目大会が繰り広げられるわけで…2024年新春を飾るのは「調理道具自慢」です!

■ケータリングも請け負う料理好き

&GP待望の若手ライター&イラストレーター、ヤマケン。

キャンプ好きが高じて脱サラ→キャンプ場で働きながら日本一周→キャンプの何でも屋…と華麗?にステップアップ。

プライベートでは夫婦でキャンプを楽しむほか、イベント講師やアウトドアイベントでのケータリング請け負いなど30代半ばですが経験値はかなりのもの。

▲(上左より)コールマン「コンパクトツーバーナー」、ユニフレーム「キャンプ羽釜」、ロッジ「サービングポット」、(下左より)炭酸対応のレボマックス「12oz」、KZM「ポケットクリーバー」、チタンのロングスプーン、ユニフレーム「カラ箸」、ムーリッカ「たためるフライパン」

今回は夫婦で参加し、スタッフの胃袋をわしづかみにしたヤマケン。それなりの量を作りおきできるよう、炊飯用「キャンプ羽釜」、汁物やオーブン料理ができる「サービングポット」、炒め物には「たためるフライパン」を取り出しました。

「ごはんを炊いて、豚汁やクラムチャウダーなどの汁ものを作って、炒め物や焼き物があれば形になるのでこの3つはケータリングに欠かせないセットです」(ヤマケン)

熱源は5年前にトレファクスポーツで出会い、手に入れたというカエル色の「コンパクトツーバーナー」。

ガスや焚き火などいろいろ使ってきたけれど、寒い時期でも安定した火力を求めた結果なのだとか。

最近手に入れたのは「ポケットクリーバー」。中華包丁をギュッと小さくしたようなルックスがステキです。

「ロマンとパッションを感じる包丁に一目惚れ。フルタングだしね。包丁なのに斧寄りのウェイトバランスなので慣れるまで使いにくいのですが、むしろそのじゃじゃ馬っぷりがいい」(ヤマケン)

▲アルバートル「マルチギアコンテナ」にすべて入る

大きめの調理道具だけれど「マルチギアコンテナ」にすべて入るというから驚き。

それにどれも重いから、それ自体が重いハードコンテナよりソフトタイプのほうが扱いやすそう。

■孤高のソロ旅を続けて早30数年

ソロキャンプ旅では凝った料理は作らないけれど、ロケ現場ではスタッフの「用意しておくよ。…あ、忘れちゃった」を何度も経験してきたライター大森。そのモットーは「自分の身は自分で守る」。

▲(上左より)調味料を入れた無印の着脱ポーチ付きケース、SOTO「ストームブレイカー」、ユニフレームのチタンクッカーとバーナーシート、SOTOのチタンクッカー、チャオラス「スキレットケア」や液体石鹸を入れたTevaの透明ケース。(中左より)ユニフレーム「バーナーパット」と100均の丸網、竹ザル。下左より/錫の角皿、FEDECA「折畳式料理ナイフ」、自分でたたいたスプーンとフォーク、ユニフレーム「FDシリコンスプーン」、ベルモントの箸、エイアンドエフ「ボイジャーツール」、シェラカップ、ライター

そのためライターはガス充填式と低温時に強いBICライター、マッチの3段構え。

「ザル、持ってない?」「焼き網、ある?」と言われた経験から竹ザルと焼き網も用意しています。ザルがあれば少量の蒸し物ができるし。

バーナーは長らくMSR「ドラゴンフライ」を愛用していましたが、最近のバイクはタンクからガソリンを取り出しにくいのでガソリンにこだわる理由が見当たらなくなったわけで。それでもいざというときはガソリンに戻れるよう「ストームブレイカー」をゲット。

「でも、愛車のWRはハイオクで、ストームブレイカーはハイオクじゃダメなんだって…」が最大の誤算。

豆腐が入っていた竹ザルはOD缶、「ストームブレイカー」を入れたチタンクッカー、ライター類とまとめて非売品の円柱形ケースに。きれいにまとまります。

無印の2つのケースは、調味料入れ(写真中央)とその他調理器具入れに分類。どちらも吊せるのが特徴のケースですが、大森的にはフック不要で取り外すかどうか迷い続けて10年あまり。

■おいしいコーヒーを淹れてあげるためのセット

「そろそろ子ども専用のテントを買ってやろうと思ってるんだよねー」と子どもへのキャンプ洗脳計画を立てているのは編集部・円道。

キャンプでは最低限の料理だけですますものの、コーヒーはマイスターらしく手を抜きません。

▲(上左より)TIMEMOREのコーヒーグラインダー、ナルゲン「コーヒービーンズキャニスター」、N-projectの遮熱板を取り付けたFORE WINDS「マイクロキャンプストーブ」、珈琲考具「ドリップポット」。(下左より)ベルモント「フィールドスティック」とREST機能付きシェラカップ、チタンの先割れスプーン、レザーマン「FREE K4」、リバーズ「チタンマグ」とハリオ「V60」

湯沸かしさえできればいいと割切っているので、広口の「ドリップポット」はコーヒー用のケトルでありながら調理にも使用。ステンレスの深型シェラカップだってちょっとした汁物を作れるし、ソロならこれで十分なんだとか。

「V60」がピッタリ載る「チタンマグ」は、「軽さは正義。コーヒーもスープも冷めやすいけど、冷めればもう一度火にかければいいじゃない」(円道)

包丁替わりに携行しているのは、あえてプライヤーのない「FREE 4K」。ちょっと肉や野菜を切るくらいだからこれで十分なんだそう。

コーヒー豆を"切る"コーヒーグラインダーや淹れ方をコントロールできるという「V60」などコーヒー道具には妥協がないのに、調理道具選では割り切り上等。

▲asobito×野良道具製作所「キッチンギアケース」とTNF「フィルデンスカトラリーケースL」のインナー

基本は「キッチンギアケース」だけど、CB缶や「コーヒービーンズキャニスター」といった長物はTHE NORTH FACEのカトラリーケースのメッシュインナーへ。ちなみにカトラリーケースの外側はペグケースとして使用中だそうです。

■山行とフェス、どっちにも手放せない

「最近は山に登ってませんよ」とは言うものの、モンベルのシートゥサミット取材から山旅、キャンプ、フェス&BBQまで公私ともにアウトドアで過ごす時間が多い逢坂カメラマンは&GPロケ初参戦。

基本的に大がかりな道具ではなく、コンパクトで楽に持ち運べるものをそろえていてアウトドアーズマン“っぽさ”全開です。

▲(上左より)マックパックの風防とSOTO「マイクロレギュレーターストーブウインドマスター」、エバニューのチタンクッカー。(中段左より)コナンくんシェラカップとA&Wのマグカップ。(下左より)muraco印の付録まな板、ユニフレーム「FDスプーン Ti」「FDフォークTi」、雷鳥ヒュッテのマッチ、SOTO「マイクロトーチACTIVE」、プラティパス

一番長く使っているのはエバニューのチタンクッカーで18年位前に手に入れたもの。登山取材で大活躍し、今も壊れることなく使えるタフなやつです。

持ち物を並べるとオレンジ色が差し色っぽくなっているのは偶然だそう。

「マックパックの取材でニュージーランドに行ったときに購入した風防は日本未発売のはず。長いので囲まず、少したたんで調整しながら使っています。ウインドマスターはオプションで4本ゴトクにしています。こっちのほうが安定感があるので」(逢坂カメラマン)

ちなみにシェラカップはコナンくん好きの奥さまのために、鳥取砂丘コナン空港で購入したもの。そしてマグカップはフェス好きで沖縄出身の奥さまからもらったというスーベニアマグ。愛です。

▲チタンクッカー収納袋とグラナイトギアのポーチ

クッカーの収納袋を有効活用してコンパクトにまとめています。ポーチはパックの中でも見つけやすい黄色。オレンジじゃないのが惜しい!

■軽快な山行のためにULギアを購入

『GoodsPress』編集部アウトドア担当・古澤も&GPロケ初参戦のひとり。

古澤は登山ガイドの資格を持ったガチな山の人で活動範囲は低山から雪山までです。

▲(左より)Cascade Wild「ウルトラライトテーブル」、シートゥサミット「Xマグ」、下に敷いているのはエバニュー「Flame proof Sil.」。エバニュー「MP500Flat」、SOTO「マイクロレギュレーターストーブ」、ゴーバイト「DUO」、ライター

山では基本的にカップラーメンやインスタントの味噌汁といったものばかりなので、コンパクトなクッカーと折りたためるマグがあれば十分なんだそう。

「エバニューのクッカーは赤いハンドルカバーが印象的ですが、このグレーハンドルのクッカーはMP500FlatといってTi Mug pot 500の底が平らになったモデル。バーナーを使用するならこっちのほうが安定感があります」(古澤)

現在、「日帰りから1泊に対応する軽いバックパックを手に入れたので、それにあった道具へと買い直し中」なんだそう。さらに子どものために「そろそろファミキャンを…」とも。道具選びの新シーズンに突入した模様です。

テーブル以外の道具がタイベック製のクッカー収納袋にすべて収まる! テーブルはパタンと簡単に折りたためるのでバックパックに突っ込んで終了です。ULってすごい。

<取材・文/大森弘恵 写真/逢坂聡>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

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