本来、釜に湯を沸かすための一連の行為は裏方の準備作業であり、客が拝見するものではありませんでした。しかし、亭主が茶室に炭道具を持ち出し、客前で炭をつぐようになったことで、それまで人目に触れることがなかった炭道具にも注目が集まるようになります。そして、茶の湯の発展とともに意匠を凝らした様々な炭道具が見出されました。
本展では、風炉と炉の炭道具の違いや季節の取り合わせ、裏千家歴代宗匠の好み物などを中心に紹介します。あわせて、茶の湯と炭の歴史にも触れながら、関連する茶道具や茶の湯のための特別な炭「道具炭」に関する資料もご覧いただきます。この機会に、炭道具の奥深い世界をご堪能ください。
前期: 1月7日(日)~2月18日(日)
後期: 2月21日(水)~3月31日(日)
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