澤田克己 毎日新聞 論説委員
ブドウから造られるワインは何千年も前から飲まれてきたお酒です。古代エジプトでも作られていましたし、ヨーロッパ各地にも広まりました。
有名な産地にはフランスのボルドーやボージョレなどがあります。今ではアメリカやチリ、オーストラリアなどのワインも世界中で飲まれていて、日本のワインも品質がよくなったと評価されています。
普通の人々が楽しむ手ごろな製品だけでなく、高級品や超高級品があるのも特徴の一つです。750ミリリットル入り1本が数百円というワインもあれば、1本数百万円で取引されるものもあるという具合です。
ブドウの育ち方は土地と気候に左右されます。そのため有名な産地で、よいブドウが育った年に造られたワインは品質が良く、特に人気が出ます。お金持ちの中には、そうした超高級ワインを集めるコレクターもいます。
大阪市にあったワイン専門の博物館が15年ほど前に閉館した際には、展示されていたフランス産の高級ワイン「ロマネ・コンティ」が入札にかけられ、150万円で落札されました。
ところが数百万円もするようなワインとなると、偽物も出てきます。
アメリカでは10年ほど前、ワインのコレクターとして有名だった人物による偽ワイン製造事件が発覚しました。空きボトルに安いワインを詰めて、高級ワインだとうそをついてオークションなどで売っていた罪で起訴され、有罪となりました。
偽物を見分ける方法も研究されています。その一つが科学の活用です。
ワインの成分を科学的に詳しく分析すると、それぞれに特徴があります。スイスのジュネーブ大学やフランスのボルドー大学の研究チームは今月、その特徴からワインの種類を特定することに成功したと発表しました。偽物を見分ける道具になることが期待されています。
韓国・ソウル特派員を通算8年半、スイス・ジュネーブ特派員を4年務めました。専門は韓国、北朝鮮ですが、ジュネーブでは国連も取材。趣味は囲碁と旅行。キムチが大好き。1967年生まれ。
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