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東大大学院准教授の両角亜希子さん「混乱期こそ大学のマネジメント力が問われる」(朝日新聞EduA) - Yahoo!ニュース

新型コロナウイルスの影響で、大学は経験したことのない事態に見舞われています。大学経営論が専門で、「大学入試のあり方に関する検討会議」委員でもある東京大学大学院教育学研究科の両角亜希子准教授に、オンライン授業から大学入試、大学経営まで、「ポストコロナの大学運営」について聞きました。

話を伺った人 両角亜希子さん 東京大学大学院教育学研究科准教授

(もろずみ・あきこ)慶應義塾大学環境情報学部卒、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)。産業技術総合研究所特別研究員、東京大学大学総合教育研究センター助手、助教、東京大学大学院教育学研究科講師を経て2013年より現職。専門は大学経営論。著書に『学長リーダーシップの条件』など。

深い学びを体験した学生は、従来の授業では満足しない

――4月からオンライン授業が続いていますが、どう受け止めていますか。 私が所属する大学院教育学研究科は、4月第1週からオンライン授業をしています。やってみたら、思っていた以上によかった、技術的なハードルもそこまで高くなかったというのが実感です。対面授業より質を落とさないよう準備したこともあって、授業の質は落ちていません。むしろ、学生のレポートの内容は以前よりよくなりました。 3月末に大学の研修を受けた時に、ずっと画面を見続けて講義を受けるのはきついと感じたので、授業の仕方をそれまでとは変えました。知識を伝えるだけでいいものはGoogle Classroomに動画を上げて、オンデマンドで事前に学生に見てもらい、課題を与えて、実際の授業はグループワークやディスカッションを徹底して行いました。学生は授業外の学習時間が増えたと思いますが、有効な方法でした。 私が担当したのは大学院の「大学組織論」なので、授業の特質にオンラインが合ったことがあるかもしれませんが、学生は一度、深い学びを経験すると、以前のように、ただ授業を聞くだけでは満足しなくなると思います。 ――学生が事前に知識を学んで、授業はディスカッション中心にするのが、大学の授業の目指すべき方向だと思います。オンライン授業によって、それが実現できたのではないですか。 オンライン授業は、与えられた時間帯と場所が限られるので、授業の中でできること、授業の前にできること、授業の外でできることは何かを真剣に考え、授業を設計しました。その体験は、オンラインだろうが、対面だろうが、今後も生きていくと思います。 今後、オンラインと対面授業をどう組み合わせるのか、よほど考えないと、個々の教員が好き勝手にやったのでは、学生は迷惑でしょう。今までは大学がカリキュラムや時間割を組む時には、個々の教員の希望で提供する科目、担当する学期や時間帯が組まれていて、調整の余地がほとんどなかったのですが、今後は調整していかざるを得なくなると思います。

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July 27, 2020 at 01:03PM
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