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「一部の大学はもう二度と再開できないかもしれない」WeWorkのIPO失敗を予想したニューヨーク大学の教授が警鐘 - BUSINESS INSIDER JAPAN

ミシガン州立大学

大学が閉鎖され、リモート授業になったことから、ミシガン州立大学の学生たちは授業料などの返還を求める訴訟を起こした。

Michigan State University/Facebook

  • ニューヨーク大学のマーケティング学の教授で著者でもあるスコット・ギャロウェイ(Scott Galloway)氏は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で、アメリカでは一部の大学が再開できないかもしれないとBusiness Insiderに語った
  • 大半の大学は、学期毎の授業料や寮や学食などからの収入に依存していると、ブラウン大学のクリスティーナ・パクソン(Christina Paxson)学長はニューヨーク・タイムズへの寄稿で書いている
  • ボストンに拠点を置くある教育系スタートアップの調査によると、財政難に直面している大学は増加している。

ニューヨーク大学スターン経営大学院のマーケティング学の教授で、『the four GAFA:四騎士が創り変えた世界』の著者でもあるスコット・ギャロウェイ氏は、未来を考えることに多くの時間を費やしている。

ギャロウェイ氏はアマゾンのホールフーズ(Whole Foods)買収をその1カ月前に予想したり、ウィーワーク(WeWork)はIPO(新規株式公開)に失敗すると最初に指摘したうちの1人でもある。

そして今、ギャロウェイ氏は高等教育がこれまでにないほど揺るがされようとしていると考えている。

5月上旬のBusiness Insiderのインタビューで、ギャロウェイ氏は今、医療業界に次いで2番目に最も"破壊"が起きそうなのは教育業界だと語った。トップの大学は一度落ち込んでも強くなって復活できるだろうが、多くの二番手の大学はもう二度と再開できないかもしれないと、同氏は指摘した。

「多くの大学 —— ドレクセル大学やペース大学、フォーダム大学ですら —— が、もう二度と再開できないかもしれない」とギャロウェイ氏は語った。「何十年も前から予想されてきた教育業界における破壊をわたしたちは目の当たりにしようとしている」と言う。

いくつかの点で、大学はすでに大きな変化を見せている。新型コロナウイルスのパンデミックはアメリカ各地の大学を"完全リモート"に移行させ、学生たちはビデオチャットや共有されたドキュメントを通じてオンラインで授業を受けるなどしている。そして、多くの学生がこうした状況に満足していない。インディアナ大学やパデュー大学、ミシガン大学、ジョージワシントン大学、ボストン大学、ブラウン大学といった複数の大学の学生たちが授業料の返還を求めて大学を訴えている

これはまだ序の口かもしれない。

ギャロウェイ氏は大学にかかる費用の高騰や若い世代の負債が増えていることに触れ、「大学関係者は自らを公僕ではなく、高級ブランドと見なしている」と指摘する。

「だが、それもここまでだ。キャンパス体験なしのZoomでの授業に1万8000ドル(約193万円)どころか5万8000ドル、6万8000ドルの価値はないと人々は認識している」とギャロウェイ氏は付け加えた。

大半の大学は、学期毎の授業料や寮や学食などの収入に依存していると、ブラウン大学のクリスティーナ・パクソン学長はニューヨーク・タイムズへの寄稿で書いている

「秋になっても閉鎖したままなら、最悪の場合、収入の半分を失うことになる」とパクソン学長は言う。

言い換えれば、多くの学生が大学に入るのを1学期または1年延ばせば、状況が大幅に変わる可能性があるということだ。

アメリカでは深刻な財政難に直面する大学が増えていると、ボストン・グローブ紙は報じている。同紙が引用したボストンに拠点を置き、大学進学に関するアドバイスをしているスタートアップ「Edmit」の調査によると、新型コロナウイルスのパンデミックの前の時点で、ニューイングランド地方(編集注:アメリカ北東部のメイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州のこと)にある13の高等教育機関が財政危機に瀕していて、6年以内につぶれる危険性があったという。この数字は今では25に増えている。

ニューヨーク州オーロラにあるウェルス・カレッジ(Wells College)の学長は、大学コミュニティー宛ての声明文の中で、秋学期の寮や学食への支払いを受け取れなければ、大学は閉校せざるを得なくなると述べた。

Inside Higher Edは先週、大学に寄せられる入学の後ろ倒しに関する質問が増えていると報じた。

ギャロウェイ氏は「Zoomを用いた通常の水準を全く満たさない体験でこれまで通りの料金を取り続けられるという幻を大学関係者が維持しようとする中、末端の消費者にとってはひどい1年になるだろう」と話している。

ギャロウェイ氏は、この秋から大学に入学しようとしている学生や経営大学院に進もうとしている学生に対しては、ギャップイヤーを取るようアドバイスしている。

[原文:The NYU professor who predicted WeWork's failed IPO says college is about to change forever — and expensive schools could close for good

(翻訳、編集:山口佳美)

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"大学" - Google ニュース
May 13, 2020 at 08:30AM
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