
新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴う外出自粛はキャンパスも直撃、通常の講義を始められるめどがつかない中、北九州市内の大学でもインターネットを介した遠隔講義が本格化している。通信環境が整っていない学生のために「3密」対策を施して学内施設を開放したり、全学生に支援金を支給したりしながら、学業の遅れ回避に懸命だ。
4月から休講が続いていた北九州市立大は7日、遠隔講義形式で前期日程を開講した。教員も学生も自宅にいながら、大学の学習支援システムを通じて講義の動画を配信したり、双方向でやりとりをしたりするなど、講師や講義の規模によって方法はさまざま。学生が実際に視聴したかは、同システムで確認したり、課題の提出を求めたりするという。
地域戦略研究所の南博教授(都市政策)は、1~4年の約400人が受講する講義では音声による解説を加えたスライド資料を配信して課題を解かせ、より少人数のゼミではテレビ会議システムを使って意見を述べ合うなど、学生がより学びやすい方法を試行錯誤しているという。
南教授のゼミに所属する2年生の為国絵里加さん(19)は「講義の動画配信は、自分のペースに合わせて一時停止や見返すことができるので、勉強しやすい」。南教授は「手探り状態ではあるが、座学に集中し力を蓄える時期として活用していくしかない」と話す。
各大学は、通信環境による格差対策にも腐心する。
7日に遠隔講義を始めた九州工業大や九州国際大は、学内立ち入りを原則禁じているが、自宅の通信環境が整っていない学生に限り、席の間隔を空け、換気を行うなどの「3密」回避策を講じた上で大学のWi-Fiを利用できる講義室などを開放。北九州市立大も図書館を利用できるようにしているが、自宅の別の家族がWi-Fiを使うなどして通信環境が悪くなるケースがあることも分かり、8日に改めて図書館も利用できることを案内。集中防止のため、予約制としている。
11日に講義を始める西南女学院大は、通信環境整備のため学生1人当たり5万円を支給。機器購入や通信料金に充ててもらう。九州共立大は14日にオンライン講義を始める。
産業医科大は既に4月1日から一部でオンライン講義を導入していたが、同14日からは学内での実習などが休講となり、オンライン授業のみとなった。これらの休講は緊急事態宣言の延長で現在も継続中。オンラインでは代替できないものもあり、宣言の今後の推移を見守りつつ、対応を検討中だ。 (白波宏野、野間あり葉、山下航)
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May 11, 2020 at 04:00AM
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遠隔授業、大学手探り 通信環境整備費の支給も 北九州市 - 西日本新聞
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