新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中、2021年春卒業予定の学生の就職活動が本格スタートした。京都や滋賀の大学でも予定されていた大型の企業説明会が相次ぎ中止となり、例年スーツ姿の学生であふれる3月初旬のキャンパスには静けさが漂った。学生たちはウェブでの情報収集しか手の打ちようがない状況に不安を募らせている。
「企業研究セミナー開催中止について」。京都市上京区の同志社大今出川キャンパスでは、2日から始まる予定だった企業説明会が中止となり、会場に告知看板が掲出された。この日は参加予定企業のパンフレットが教室内に積まれ、学生が朝から訪れて手に取った。
同志社大は、3月上旬に国内屈指の規模となる計千社の説明会を今出川と京田辺の両キャンパスで計画。昨年と同程度の延べ6万人の学生の参加を見込んでいたが、ウイルス感染拡大に伴う政府のイベント自粛要請を踏まえ、開催を断念した。
「ぎりぎりまで開催を検討したが、苦渋の判断で中止とした」。キャリアセンターの松田匡弘キャリア支援課長はこう話す。業界大手・中堅の企業が軒並み参加する説明会は、「会社の雰囲気を知る貴重な機会。ここから志望先を絞り込む学生も多い」といい、今後は企業情報をこまめに学生に伝える方針だ。
異例ずくめの就活に、学生は不安を隠さない。政策学部3年の女子学生(21)は「ネットで出回るさまざまな情報を見落とさないか心配」と明かし、別の女子学生(21)は「情報源がウェブだけになり、判断に迷う」と困惑する。
京滋では2月26日時点で3月の学内セミナーや合同説明会の中止を決めた京都大や京都産業大に続き、滋賀大、立命館大なども全日程の中止を決めた。
一方、地元企業は京セラや村田製作所など大手製造業を中心に、主力製品や職場環境などを説明するウェブ動画の配信を予定。ただ採用数の少ない中小企業は「知名度の高い大手に学生が流れ、一層集めにくくなる」(京都市内の装置メーカー)と危惧する。
企業と学生の出会い提供の拠点「知るカフェ」を全国で運営するエンリッション(上京区)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ネット上での交流サービスを2月27日に始めた。従来の対面型は1社当たり学生5人までの参加だったが、オンライン会議ソフトを使う新サービスは3人以内に設定。多くの企業から利用予約が入っているという。
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