2019年末、理系大学院生の「就活疲れ」をテーマにした記事を書いたところ、多くの反響をいただいた。理系学生が研究や授業で忙しい時期にもかかわらず、就職活動にたくさんの時間と費用を費やしている実態を紹介した記事である。工学系研究科に在学している大学院生(修士課程)に、大学側が実施したアンケート結果を紹介した。
このアンケートでは、多くの学生が就職活動にたくさんの時間を費やし、疲弊している実態が浮き彫りになった。複数の会社から内々定や内定をもらおうとする傾向が強まっており、就活の長期化につながっている。アンケートでは、自由応募の採用においては、全体の5割に迫る学生が複数の会社から内々定を得ていたことが明らかになった。就職活動に延べ日数で30日以上も費やす学生が4割にのぼる。
また、インターンシップも実質的に就活の長期化につながっている。アンケートによると、8割を超える学生が企業のインターンシップに参加したと回答した。参加回数が3回以上の学生は6割近くに及ぶ。ある大学教授は、10社ものインターンシップに参加したM1の学生がいたと打ち明ける。機会がある限り次々に受けないと就職に不利になると考え、不安を抱く学生は決して少なくない。
この記事について、SNSをはじめとして、さまざまな立場や世代の方から、以下のようなコメントをいただいた。
- 「内定は1つもらえば十分」という学生へのアドバイス
- 企業に向けて、学生の採用時だけでなく採用後の取り組みの重要性を説くコメント
- 大学と企業のコミュニケーションの活発化を望む意見
- 研究職の現状を変えることの大事さを指摘するもの
- 学生と企業の気持ちをくんで、新しい仕組みを作るという決意
皆、一人ひとりが学生や企業側、大学側の気持ちになって自ら考え、意見を述べていて素晴らしいと感じた。多くの人が自分で考え、関心を持つことが大きな力となり、現状を打開し好転させる上でプラスになるはずだ。私が就職したのは25年以上も前で、当時と現在では理系学生の就活を取り巻く状況はまるで違うが、私自身も現実をしっかり見て、引き続き考えていきたい。
さて、記事が公開されてから数日後、大学の現役の先生からも連絡をいただいた。私が記事に書いた理系学生の就活の長期化や消耗の問題を回避できる仕組みとして、大学推薦制度を採用し、毎年改良を加えているという内容だった。
私の19年末の記事では、現状の課題と大学側の声明を伝えるまでにとどまっていた。そこで今度は、課題克服に向けた具体的な取り組みをぜひ紹介したいと考えていた。大学推薦制度の利用拡大を提言するコメントも、SNSで見ていた。早速、連絡をいただいた東北大学大学院工学研究科 教授の田中秀治氏に話を伺った。
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